2009.05.02

夏の天の川

大型連休が始まりましたが、経済低迷のみならず新型インフルエンザがフェーズ5ということで、冷や水がかけられたようですね。
当家では、数年前から家族そろって遠出をすることはなくなりました。子供も部活動で忙しく、予定が立てられない状況です。子供のうちから行動が制約されてしまうことはどうかと思うのですが、内申点にまで部活動が組み込まれているのが現実です。その上、脱ゆとり教育ですから、自由な時間は無くなる一方。この国はなんでも型に嵌めたがる特性がありますが、もっとほっといてやったほうが良いのではないでしょうか。

ということで、気ままな親父は相手にしてもらえず、ひとりででかけることにしました。といっても、車を使う用は連日あるので、早朝には帰宅しなくてはならず、すると夜のうちに星を見るというのは意外に都合が良かったりします。
いずれにせよ一晩だけの強行軍で行ける範囲でなくてはなりません。

昨年は戦場ヶ原へ行ったのですが、横浜からはさすがに遠く、朝帰ることはできません。いつもの富士山五合目は、除雪開通したばかりでまだ寒そうです。
そこで、伊豆にある天城高原へ出撃となりました。

筆者は天城高原で観測するのは初めてですが、行ったことはあります。ですがカントリークラブがどんつきなので、どこが駐車場か知りませんでした。
カントリークラブ入り口左に、天城山ハイカー用駐車場があります。ここが観測ポイントです。
新しい公衆トイレもありますし、舗装もきれいにされていますがそれほど大きなスペースではありません。
しかし、このタイヤの跡はなんとも。

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今年の連休は前半が好天だというのですが、快晴なのはいいものの、全体にもやっているような白っちゃけた空です。そのわりにはシーイングも悪く、土星も期待ほどではありませんでした。
上弦の月が沈んだ夜半から、星が見えだしましたが、近くにある物も見えるほどの明るさです。北から西側は熱海や沼津の明かりがひどいのですが、東から南は海ですから暗いはずです。でも、この日はもやのためか全体に明るく見えました。

しかし、夜半過ぎに、東の空に夏の天の川が上ってくると、意外に良く見えています。透明度がもっと良ければ相当良い空なのが判ります。

春なのに、夏の天の川?と思われるかもしれませんが、実は季節の星座は、薄明終了時の20時前後に見える星座をさすだけで、時間経過とともに星座の季節は巡り、夜半過ぎには次の季節の星座が上がって来ます。天体マニアは、気流の安定するこの時間帯を狙って写真を撮ることが多いのです。

筆者も(マニアではないものの;)、夏の星座を狙ってみました。
まずは、さそり座の中心、アンタレス付近です。
ここは、天の川から少し外れているのですが、薄い散光星雲が広がっており、写真でしか見られないカラフルな領域です。赤いアンタレスが黄色いガスにくるまれ、球状星団M4が彩りを添えています。


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例のポータブル赤道儀に、D300を搭載しました。
レンズはVRニッコール70-300/4.5-5.6で、100mm付近の開放絞りです。このレンズで星を撮ったのは初めてですが、開放から星像がシャープです。


この時期、天文薄明が午前3時ごろから始まります。帰宅も急がなくてはならないので、3時前に撤収しました。ポタ赤はそういうときに最後まで稼働できるので便利です。
昇る天の川を広角レンズ、ニッコール14-24/2.8で撮影しました。これも絞り開放です。ちなみにフォーカスがちょっとずれていますが、こうするとニコンD300の欠点である”星の偽色”が無くなります。レンズがシャープすぎてだめなのでしょうか。これでも普通の広角ズーム以上の写りです。

夏の天の川はいて座に銀河系の中心があるので明るいのですが、暗黒星雲が密集しているので複雑に入り組んでいます。これは目で見てもわかるので、ぜひ見てほしいものです。

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連休後半はおとなしくしてます。

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2009.04.09

土星2009年4月9日

今年の土星は輪が細くなっています。これでも少し広がりました。
これから秋に向けてまた細くなりますが太陽に近づいてゆくので見えません。

今日の横浜はとても穏やかで、大気が安定していました。
桜もまだきれいです。

撮影日: 2009年4月9日
撮影時刻: 21時37分
露出時間: 動画約40秒(30フレーム/秒)
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: タカハシCN212(カセグレン焦点)
カメラ: ニコンP4、MOV、デジタルズームx2、ニコン フィールド接眼レンズ DS60(約7mm)
画像処理:コンポジット(約1200枚コンポジット)、ガンマ補正、画像復元
シーイング 9/10、透明度 2/5

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家の玄関先から夜桜見物です。
今年の桜は長く持ちましたね。

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2009.02.22

ルーリン彗星見ました

なかなか明るい彗星は来るものではありませんが、ちょっと変わった尾が見えているルーリン彗星です。
伊豆スカイラインの方へ行ってきました。かなり光害がありますが見晴らしの良い駐車場です。
42mm双眼鏡で良く見えましたが、肉眼ではかろうじて見えるかどうか、という空の明るさでした。4等級になったくらいでしょうか。
先に書きました「自作ポータブル赤道儀」も使って撮影しました。
やはり手軽に設置、撤収できるのは便利です。今回の彗星は接近中で動きが速いので、短時間露光でした。
でもやっぱり天体望遠鏡も出すので、手間は変わりません;)

ルーリン彗星
2009年2月21日 23時26分〜30分
露光時間 60秒
5枚、彗星核にて位置合わせコンポジット
ニコンD300+AFEDニッコール300mmF4(絞りF4.5)
ISO800
AddbeCameraRawによるRAW現像
自作ポータブル赤道儀

20090221_232630

2009年2月22日 1時12分
露光時間 140秒
ニコンD300+タカハシMT-160(レデューサー使用)
タカハシ90S赤道儀
AddbeCameraRawによるRAW現像

20090222_011153

おまけでM51子持ち星雲です。
極軸がずれてしまったので、短時間露光のコンポジットでどうなるかやってみました。
露光時間 30秒 5枚コンポジット
ニコンD300+タカハシMT-160(レデューサー使用)
タカハシ90S赤道儀
ISO1600
AddbeCameraRawによるRAW現像 トリミング

M5120090222


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2009.02.16

ポータブル赤道儀を考える(5)

夏に完成した新型ポタ赤ですが、当初、思わぬ事態にその性能の確認すら出来ない状態でした。

まず、最大の問題は、三脚の固定でした。写真のような微動マウントに載せたのはのちになってからでして、当初は直接ジッツオの三脚に載せていました。しかし、三脚ねじが緩んできてしまい、極軸が狂うことがしばしばでした。
現在の微動マウントも、強度面では不安で、微動ねじが部品に干渉したりして不満足ですが、それでも極軸合わせには微動があると無いとではえらい差でした。

次に、ベース板のたわみも問題です。写真のように5mm厚のアルミ板ですが、重量物を載せると強度は問題ないものの、たわみがでて、極軸が狂います。この狂いは、微動マウントを始め、各所に原因がありそうですが、軽量でかつ剛性をあげるには鋳物を使いたいところですが、型代を考えると難しそうです。

もともと耐荷重は大きい構造であり、15°程度しか傾かないのでアンバランスには気を使ってなかったのですが、ビクセンのポルタ経緯台を載せて5kg以上のレンズを搭載すると左右(東西)のバランスが大きく狂い、ウオームのかみ合いだけで支えることが出来ずに傾いてしまいました。結局、アリガタあり溝を付けて、左右の大体のバランスが取れるようにしました。ですが通常の自由雲台に載せればそれほど気を使わなくても良さそうです。

ほかにも、ウオームねじのスラストがたもベアリングで抑える等して、ようやく安定して性能が出るようになりました。
いやあ、仕事の試作でなくて良かった。ですが自腹で製作すると仕事のときより、お金に気を使いますね(爆)

さて、その精度はと言いますと、こんなかんじです。

ニコンD300に300mmをつけて、450mm換算で撮影しました。画角がカタログ値通りならば、1ピクセルの大きさは、対角3.7″、一辺2.6″となります。

極軸を東にずらして、南北に流れるようにした星を撮影すれば、それが直線からずれる量が追尾誤差、ピリオディックモーションです。
周期はウオームねじ一回転当たりの時間です。720歯では一回転が3分ですからそれ以上の露光時間をかけます。

この写真は、フォトショップで解像度を10倍にしたものです。その際に「バイキュービック法(滑らかなグラディエーションに最適)」を選ぶと滑らかに補間してくれますから、見かけ上の分解能が上がります。

幅で4″-8″程度、ピリオディックモーションとして±2−4″になっています。

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やや不安定なので、もう少し長時間露光としました。3分露出を4回繰り返し、一つにまとめました。
オリオン座の三ツ星なので天の赤道上のもっとも厳しい条件です。

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その部分拡大です。
今度は、画像解像度を10倍にするときに、「ニアレストネイバー法(ハードな輪郭を維持)」を選んだのでピクセルがそのまま見えます。

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上から一つ目と二つ目の間あたりで、やや大きく振れています。この量は3.5ピクセルほどです。12秒程度でしょうか。他の範囲では安定して±1ピクセル程なだけに惜しいです。

まあ、それでも当初目標の±4″程度になっているので、他の要因も考えれば上出来として良いかと思います。極軸さえきちんと合わせれば、200mmクラスは確実に、300mmクラスでもまあまあの追尾が出来るようです。

以前お見せした写真ですが、このポタ赤で撮影したものです。
ニコンD300、AF-Sニッコール200mmF2(借り物;)です。


ということで、カメラバックに入る程度の大きさで、やや重くなったものの、高精度な新型ポータブル赤道儀を作ることができました。

本当は、いろいろ設計変更したいところもあるのですが、資金難でここまでとします。

あわよくば市販できるのでは、型代も回収したいし、なんて考えていたのですが、例えば部分微動範囲を超えるとストッパーが無いのですっぽ抜けてしまうとか、巻き戻しに時間がかかるとか、いろいろ使い勝手に問題があることと、精度をうたうならば品質保証は困難なこと、そしてなにより、原価が想定値を超えてしまったこと、といったことがわかったので、あきらめました。

一個もののため、今回の製作費は型代こみで35万強でした。
これでは市販品を買った方が安いですねえ。

ですが5人くらい、買ってもいいという人がいてくれれば、半額くらいにはなりそうです。
精度4″が見込めれば、50万円程度の赤道儀と同じなので、そう考えれば安い?オートガイダーばやりですから、ノータッチガイドでこの精度の赤道儀はもう出ないかもしれませんし。
実験道具として買ってもいいなんて、そんな人いますかねえ。

ですがこれはロマンですよねえ。自分で考えた赤道儀がうまく動いて撮影できるというのは。
あとは、壊さないように(笑)中国まで持って行って7月の皆既日食の撮影をするのが楽しみです。

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2009.02.15

ポータブル赤道儀を考える(4)

筆者の設計したポータブル赤道儀は、大田区にある精密機械の製作所に製作をお願いして、昨年夏に完成しました。

その全体写真です。
写真三脚にも載りますが、やはり天体望遠鏡用の三脚の方が重さの割に安定しています。
自由雲台は、アリ溝に載っていて、左右(東西)のバランスが取れるようになっています。前後(南北)のバランスはとる必要がありません。
写真では300mmF4を載せていますが、200mmF2を載せてガイドできました。

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駆動部です。
ビクセンのモーターを流用しました。制御部もそのままです。144歯のウオームホイール用ですが、このポタ赤は実質720歯なので、わざわざ5倍に増速するよう平歯車を選んでいます。
径の小さな歯車は偏芯誤差が大きくなるのですが、計算上はピリオディックモーションとして1秒程度に収まっているようです。

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心臓部の扇形ウオームホイールです。
半径180mmの巨大ウオームには加工業者も驚いていました。
一枚のウオームホイールから5個とれるように設計しているのですが、一個だけ作ったので値段は変わりません(泣)

ウオームねじは協育歯車の標準品です。ここを特注品にすれば精度は上がるのですが、値段が全然違いますので;)シャフトに差し込むときに若干ですが偏芯を調整できるようにしてあります。ですが10-20μmまで追い込むのがやっとです。

また、バックラッシュがあると天頂越えのときに不安定になるので、調整していますが、ウオームねじのケースに割り加工を入れて、バネ性が出るようにしてあるので、完全にがた取り調整をすると通常は回転が重くなりすぎて、びびりがでてしまうところですが、これはそういうことがありません。

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全体構造を説明する写真です。
極軸がありますが、これはドイツ式赤道儀と違い、ピポッドの役目ですので、スラスト荷重を主に受けています。実際、ポンセマウントには基本的に極軸はありません。
これにはしっかりと極軸望遠鏡が入っています。ビクセンの物で、星座早見板のように合わせれば時角が合うので便利です。
回転体の形状は円錐形を基本にしていますが、原形をとどめないほど軽量化しています。これは鋳物で作ってもらいましたので、型代が高くついたものの次からは安く出来ます・・って(笑)

ウオームホイールと同心になるように二個のローラーで受けています。このように荷重を受けて安定させることで通常の極軸以上の安定性、剛性を得ることができるわけです。カメラの重量を受ける真下にあるので、重いものが載るほど安定します。

そして、三脚の取り付けは、三脚ねじです。極軸合わせを精度良く行わなければ、このポタ赤の意味がありませんので、微動雲台に載せています。ガイドマウント用なので、強度に不安がありますがいまのところ選択肢が少なく、これを使っています。使用上は問題ありませんが、本当はここも自作したいところです。
ともかく水平に取り付けるだけでほぼ(日本の)極軸傾斜になるのは便利ですし、何より安定します。

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組み立ててみて、実はいろいろ不安箇所が見つかってきたのですが、さてさて、実際の精度や使い勝手はどうだったでしょうか。

で、続きますdiamond

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ポータブル赤道儀を考える(3)

つぎに必要なのは「剛性」です。耐荷重性能といいますが定義がはっきりしません。
ドイツ式赤道儀では極軸が全荷重を、軸端に受けて、かつ、高精度に回転しなくてはなりません。回転軸に耐荷重性能をあげるには、ボール、ローラーベアリングを使うのが良いのですが、ただ入れただけでは一般に精度は落ちます。昔、自作ポタ赤がはやった頃は、ベアリングにピローブロックを使ったものが多かったのですが、これなどはがたがたなんですね。しっかりと予圧を与えてがたを抑えることが重要です。しかし、予圧を与えるには、スラスト方向につっぱるようにするので、回転調子が悪くなったりして、両立が難しいものです。

他にも、軸の長さや径が大きい方が良いのですが、いずれも大きく、重くなるので、ポタ赤では困ります。

そして、レンズ、カメラの搭載の仕方も、剛性に効きます。
一般的に、ポタ赤のカメラ取り付け部は極軸の先端なので、そこにカメラ雲台を取り付けます。すると取り付け面は、55°(=90°−35°)なので、三脚を横に寝かせたような形で雲台を取り付けることになりますから、カメラ取り付けねじに剪断、曲げ応力が発生するようになります。これはたかが6mm程度のねじにはかなりの負担です。
同じく、ポタ赤本体を三脚に固定するのも、カメラ雲台に載せるものも多いので、35°傾斜させた状態で保持するには相当な剛性が雲台に必要です。

筆者は、これらの解決に当たり、ドブソニアンの下に敷くプレート状の赤道儀、ポンセマウント=ポンセットマウント(Poncet Type)やギーマウント(Gee Type)を参考に、これを改良することにしました。
これらの赤道儀は、上部に大口径ドブソニアンを載せて使用するため、平面になっており、また地面に置いて使用するため、設置面も水平なので、上述のような剛性の要素は持っているのです。

市販されているポンセマウントの例です。(国際光器EP-1)

Lbplat8

Lbplat11

ですが、問題は肝心の追尾精度です。もともと20kg、30kgの重量物を載せ、眼視専用の設計ですから、ローラーで回したりして、当然追尾精度なんぞ意識していないのです。そもそもこれだけの重量のある物を精度良く駆動するのは困難ですし、ひらべったいスペースに駆動機構を組み込むのは困難だったのです。

筆者はそれを、扇形ウオームホイールを用いて解決しようと考えました。
さらにポンセマウントの長所である剛性の高さは、そのまま生かすために、荷重を受けるのは駆動とは無関係のローラーとしました。

ポンセマウントが1時間程度しか駆動できないのと同じく、駆動できるのは2時間だけですが、以前と違って写真撮影もデジタルカメラに変わり、空の明るさを考えると、どんなに長時間露光しても30分程度、むしろ短時間露光でコンポジットする方がS/Nが上がるのですから、写真撮影目的の赤道儀に全周駆動は必要ないのではないでしょうか。
この割り切りが出来たとき、筆者の中で構造がまとまりました。

まだ続きます;)

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ポータブル赤道儀を考える(2)

さて、目標仕様を「高精度」に重きを置いたわけですが、高精度のためには誤差要因を考えなくてはなりません。

赤道儀の目的は、星の動きに合わせて=地球の自転速度に対抗して、カメラを動かす、星を追尾することです。この動きは、完全にワウフラッターのない回転運動が基本です。その動きを逸脱する動きが追尾誤差です。

一般に知られている赤道儀の追尾誤差は、「ピリオディックモーション」、周期誤差です。まず、これについて考えてみます。
微動(減速)機構にもいろいろありますが、減速比の大きな機構の中で、直進運動を回転運動に変える「タンジェントスクリュー機構」がありますが、微動範囲の位置により、回転速度が変わってしまいます。そこで、多くの赤道儀は「ウオーム機構」を用います。ここでもウオームについて考えます。

ウオームは、ウオームギア=ねじ、とウオームホイールの組み合わせだけで大きな減速比が得られる機構です。

ウオームホイールの加工精度は、歯形形状(これは加工工具の問題)以外には、偏芯やピット誤差が考えられますが、基本的には一回転で元に戻る誤差で、一回転=24時間のあいだに最大最小の誤差周期が現れるのですから、通常の使用時間内ではあまり影響はありません。
先述のピリオディックモーションエラーは、主にウオームねじの偏芯に起因します。


Photo

上図の上方にあるのがウオームホイル、下方がウオームねじです。
このように、ウオームねじがウオームホイルから偏芯して離れると、進み遅れが生じます。この量はウオームねじの偏芯量によって決まります。
ウオームホイルの半径に応じて、ピリオディックモーション誤差量は決まります。この動きはウオームギア一回転の時間で一周期起こりますので、「ピリオディック」なわけです。

(他にも、モータとウオームねじとの伝達歯車の偏芯による誤差も同じ周期誤差になりますが、比較的効きが小さいものです。)

以上より、ピリオディックモーションを小さくするには、

・ウオームねじの偏芯を小さくする

のが一番です。しかし、この表に示した0.01mmは通常の旋盤加工の限界です。これ以上を狙うには両センター加工の研削盤が必要ですが、加工費が高いのが難点です。

つぎに考えられるのは

・ウオームホイールを大きくする

です。図から判るように、半径に反比例しますから有効なのですが、機械が大型化することと、ウオームホイールの加工費が高価なことが問題で、従来、この方法は、大型天体望遠鏡の架台にしか使われていませんでした。

どちらも高価になりがちなのが問題ですが、同じ加工精度なら、誤差の小さくできるウオームホイールの径を大きくする方が論理としては優れています。

今回、狙ったのは従来の構造では実現できなかった新しい構造による高精度化です。
表にある、ウオームホイールの半径ですが、45mmというのは直径90mmに相当し、ドイツ式赤道儀の可搬型のものの中で、大型のものです。65mmは最近、”謎の(笑)メーカー”から出ている高級ポタ赤で、ポタ赤としては最大のウオームホイール径を持つものです。
いずれも10数秒角と大きく、一般に高精度を謳っている赤道儀のスペックである5″には到底及びません。おそらく市販品ではウオームねじの偏芯を2、3マイクロメートルに抑えて精度を確保しているのでしょう。
半径180mmになってはじめて、精度が5″以下になります。この数字が目標仕様です。

以下次号(^-^;

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ポータブル赤道儀を考える(1)

今年は皆既日食があるので、旅行にも持って行けるような赤道儀がほしいなとは思っていました。
このジャンルの赤道儀は、ポータブル赤道儀「ポタ赤」というものです。
天体望遠鏡のドイツ式赤道儀はバランスウエイトも必要で、大きく、重いのが常識です。
また、自動導入の出来る経緯台であっても、視野が回転するので写真撮影には使えません。

そこで、「ポータブル赤道儀」が登場する訳です。可搬性が高く、セッティングも極軸合わせさえすればいいので、大変便利です。
30年くらい前に、自作ポタ赤がはやりました。
製品としては、古くから「スカイメモ」などがありますし、今でも数社から販売されています。

一般に販売されている「ポタ赤」は、実はドイツ式赤道儀の極軸部分と同じ構造で、その回転中心付近にカメラを搭載するものです。極軸は「片持ち構造」ですから、ポータブルな大きさでは十分な剛性が持てません。そして、赤道儀の生命であるウオームホイルも、直径に制約が出てしまいますから、せっかくの高精度加工、高級品であっても、敏感に誤差になって効いてきます。

これではせいぜい標準レンズの追尾精度までで、それ以上は重量と焦点距離の問題で使用することが不可能と言えます。単にピリオディックモーションを論議するだけでなく、荷重による精度低下も考慮しなくてはならないのです。

この解決に当たり、もっとも有効な解は、「ウオームホイル径、極軸を大きくする」ことです。しかし、従来のポタ赤に限らず、ドイツ式赤道儀の形状では、装置全体が大きくなる問題がありました。
従って結局は大きな天体望遠鏡用ドイツ式赤道儀に、ガイド望遠鏡を載せ、撮影用に使っている訳です。
特に最近は、「オートガイダー」が一般にも使えるようになっています。ちなみにこれは、CCDなどで捉えた星像のずれを補正するように、赤道儀の微動モータを制御するのです。
これは1990年頃、ニコンの天体望遠鏡ではじめて実現されたことです。
現在では冷却CCDなどで、赤経、赤緯の両軸を補正できるので、「赤道儀の精度を気にする時代は終わった」とまで言われています。

しかし、
これでは撮影鏡筒のほかにガイド鏡筒を同架するのですから、耐荷重性能が大きい、重量の重い赤道儀に行き着くわけです。
ここでいう「ポタ赤」はその対局にある赤道儀です。
従って、現代の赤道儀の中でももっとも高精度が要求されるのは、ポータブル赤道儀と言えるのです。

それなのに、ポタ赤が、先述のように、ドイツ式の一般型の極軸部分を小型にしたようなものでは、加工精度を極限まで上げて行かなくては精度が上がらず、矛盾してしまうわけです。


しかし、大きなウオームホイルを持つことができて、剛性が高く、しかも、ポータブル、という新しい赤道儀ができたとしたら。
そんなことで、筆者の「新型ポータブル赤道儀」計画が始まったのが昨年の今頃でした。

(以下次号;)

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2008.09.24

ふたたび富士山新五合目

9月22日の午後を半休にして、ふたたび富士山新五合目へ向かいました。この日は夕方から良い天気になって期待できましたが、下弦の月なので勝負は夜半前でした。

今回、自作ポータブル赤道儀の耐荷重限界テストのつもりで、「ポルタ」に、AF-Sニッコール200mmF2レンズにD300を載せてみました。が、ポルタで西側荷重をかけるとアンバランスが過ぎてウオームが回転しないことが判明。急遽、通常の自由雲台に交換し、同レンズを載せてみましたらなんとか行けそう。
ということで、天頂に近くなったアンドロメダ星雲を200mmF2で撮影してみました。


前回のAF300mmF4の写真と比べて一目瞭然なのが、色収差の無さです。もう完璧と言っていいくらいです。加えて周辺星像の良さ。絞りは開放でも2/3段絞っても同じでした。
これで安定的に10枚程度撮影できることを確認してポタ赤は終了。実は耐荷重試験で構造面で考慮すべき点が見つかったので、次回に繰り越しです。

ニコンD300と高橋MT160(+レデューサ)による直接焦点写真です。
まずはアンドロメダ星雲M31。
思えば2002年にこの星雲の写真をフジファインピクスS2proで撮影したのを雑誌で見て、自分もデジタル一眼レフカメラの世界に突入したのです。
2003年に同じ富士山新五合目で撮ったアンドロメダ星雲を越える写りを目指したのですが、雲が出てきたので一枚写真です。それでも昔コンポジットして得られた画像と同じくらい。

NGC253。ちょうこくしつ座にある系外星雲です。内部構造が見えます。が、まだまだ不満な写りです。この星雲は大きく、複雑な渦巻き構造なので天体写真に人気です。そんな写真と比較すればなおさら。

「昴(すばる)」。谷村新司の歌をこの間、iTunesでダウンロードしました。プレアデス星団、M45と言わないと世界的には通用しませんが、スバル、いいですね。
「メローペ」という女神の名前の星の周囲に青白いベールが広がっていて、いかにも女神という感じですが、意外に写らないです。

11時ごろから雲が沸き、夜半には風が吹いて気温が下がり、急激に晴れました。しかし月が昇ってきて星目的の我々は解散。富士山に来ているというのに贅沢な話ですが、山の写真はもう少し紅葉が始まってからにしまして、帰宅は午前4時でした。

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2008.09.10

富士山新五合目の星空

この土曜日は、大変不安定な天気でした。といってもこの夏後半は集中豪雨があったり、落雷があったり、それでいてちっとも涼しくならず、夜は曇る、というパターンの繰り返しでした。
それでも天気予報より好天が期待できたので、富士山へ出発しました。

東名高速道路を進むと、秦野中井を過ぎた辺りから急に雨が振り出し、豪雨になりました。それでも局地的な雨なのでかまわず進むと御殿場まで行くと曇りに変わっていました。

このような雲は低空であることが多く、目指す富士山新五合目は雲上に出ることが予想されます。すでに先行していた仲間からは快晴の連絡があり、急いで登りました。

9月になっても富士登山客が多く、駐車場渋滞看板も出ていますが、渋滞0kmだったので一安心。ついたときには満天の星空と下界の雲海、稲光でした。
都会からの光害が気になる地としては雲海は星にとって最高の条件です。

自作したポータブル赤道儀(いずれ紹介します)のテスト撮影を行いました。

カメラ:ニコンD300
レンズ:AFニッコール300mmF4s、AFズームニッコール80-200mmF2.8、AF-Sズームニッコール14-24mmF2.8
露出:120-300秒
ISO800相当

アンドロメダ星雲は頭の上にありました。
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北アメリカ星雲は白鳥座デネブのそばなので、西に傾いていました。
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すばるが上ってきました。
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3時53分の東の空には冬の星座と、天の川とクロスする立ち上る黄道光。黄道光が見えるとはかなり良い空だった訳です。
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カシオペア座の周辺は秋の天の川で薄いのですが、よく写りました。アンドロメダ星雲M31とM33、カリフォルニア星雲の赤や、二重星団など多くの天体が写っています。
ちなみに14-24mmズームは開放絞りです。
20080907_035658p

この日はシーイングも良く、ドブソニアン30cmで木星、天王星、そのほかM、NGC青雲を数多く見せてもらいました。大変良い経験でした。

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2008.08.17

木星2008.8

今年の夏は、気候が妙です。
去年もさして良くなかったと思いますが、特に真夏日が長く続き、かといってからっと晴れることはなく、夜は曇ることが多いです。
さらにシーイングが悪く、木星が変形して歪んで見えます。これでは良い写真が撮れる訳も無いのですが、他のホームページ、特に「月惑星研究会」の木星報告を見ると、画像処理の向上のためか、すばらしい写真が散見されます。
筆者も試行錯誤しながらやっていますが、画像処理が安定できないので、時間ばかり掛かります。
やはり地域差、シーイングの良否による差だと思いたいのですが、なかなか結果が出ません。昨年の今頃の写真の方が詳細を捉えているように見えます。
しかし、一年で木星の模様もずいぶん変わりました。
http://naka-ma.tea-nifty.com/butubutu/2007/08/2007812_35c0.html
(昨年8月12日の木星)

木星
撮影日: 2008年8月3日
撮影時刻: 21時23分、22時23分、56分
露出時間: 動画約30秒(30フレーム/秒)
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: タカハシCN212(カセグレン焦点)
カメラ: ニコンP4、MOV、デジタルズームx2、ニコン フィールド接眼レンズ DS60(約7mm)
画像処理:コンポジット(約900枚コンポジット)、ガンマ補正、画像復元
シーイング 3/10、透明度 4/5

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20080803_222312klrgb


20080803_225616klrgb

撮影日: 2008年8月15日
撮影時刻: 21時28分、22時12分、25分
露出時間: 動画約30秒(30フレーム/秒)
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: タカハシCN212(カセグレン焦点)
カメラ: ニコンP4、MOV、デジタルズームx2、ニコン フィールド接眼レンズ DS60(約7mm)
画像処理:コンポジット(約900枚コンポジット)、ガンマ補正、画像復元
シーイング 2/10、透明度 4/5


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2008.08.03

富士山4.5号目

富士山へ行ってきました。
横浜から行くには御殿場から「富士山スカイライン」(表富士周遊道路)を通って、二合目、水が塚経由、新五合目に行くのが便利です。
自分の場合、登山ではなく星を見に行く定番コースなのですが、夏のお盆時期は、マイカー規制で二合目から先は行けないのです。最近は富士登山客が急増して、大変混雑するのですが、今回はぜひとも試してみたい赤道儀があったので、お盆前に行ってみることにしました。
しかし、五合目にたどり着く前に、路上駐車が列をなしており、とても星を見られる状況ではないと諦め、少し下がったところの駐車場で店を広げました。

今回は、自作の「ポータブル?赤道儀」を金曜日に作ったばかりなので、それを試してみたかったのです。設置するのはたいした場所をとりませんがいつもの90S赤道儀も設置するので結局いつもより場所をとることに;)。

しかし、五合目に行く車がひっきりなしに通るので、落ち着いて撮影ができません。雲も出たり消えたりで、なんだか消化不良でした。

それでも300秒露出でデネブ付近を撮ると、天の川銀河に、「北アメリカ星雲」が浮かび上がりました。80-200mm(200mm側)、F2.8です。

20080802_221801_2


これはいつもの16cm直焦点。M22(射手座)です。中央まで星が分離しています。

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14-24mm(14mm側)、F2.8です。これは三脚に固定しただけの固定撮影。30秒露出です。

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いずれもニコンD300、RAWデータ撮影です。
夏場でもローノイズで、後処理も楽です。(というかノイズリダクションは何もしていません;)

追伸
富士山の異様な混み方は、「富士登山駅伝」だったようです。8月の第一日曜日に開催されるそうです。

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2008.07.21

木星2008.7.17

この日は風が強く、雲も流れてきましたが、上空の気流は安定しているのか、木星の模様はくずれず、位置がふらふらしていました。
また、熱帯地方の青空のように澄み切っていましたので、豊富な光量が得られ、SN比は高い画像になりました。

しかし、ピント合わせが厳密にできず、甘い画像です。

木星
撮影日: 2008年7月17日
撮影時刻: 23時23分、36分、54分
露出時間: 動画約30秒(30フレーム/秒)
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: タカハシCN212(カセグレン焦点)
カメラ: ニコンP4、MOV、デジタルズームx2、ニコン フィールド接眼レンズ DS60(約7mm)
画像処理:コンポジット(約900枚コンポジット)、ガンマ補正、画像復元
シーイング 2/10、透明度 5/5


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2008.07.13

木星2008.7.12-13

暑いですね。
梅雨明けとはいかないようですが、真夏のような気候で、惑星観測には実は都合が良いのです。
横浜のような地域では、海風、陸風といった夕方から夜までに上空の空気が入れ替わる時間になるのですが、熱帯夜では凪が続いて気流は安定するのです。もちろん上空の高気圧が安定していることがもっとも大きい要因ですが。
ということで、寝苦しい夜は夜更かしです。

木星は現在、大赤斑付近が大きな変化があって面白い状況です。大赤斑に発生していた小赤斑が飲み込まれて消滅したようです。また南(上)を中赤斑が通過したところです。これは画像からも見て取れます。
12日に見えたのは衛星の影です。イオというガリレオ衛星です。

さて、どうも木星の写真がキレが無くて困っていたのですが、原因が分かりました。
大きな原因は、シーイング(ゆらぎ)ですが、これはまあ地域的なこともあるので仕方が無いことです。しかし、前回の写真と同時刻にほぼ同じ地域で撮影された写真がすばらしく良かったことから、その原因を考えていたのです。
正直に言って、昔使っていたクールピクス990の方がシャープだったので、今使っているクールピクスP4の性能かとも疑っていたのですが(この可能性はまだありますが)、今回、大変良いシーイングに恵まれたことで、わかったことがあります。

それは、ピントです。
990はマニュアルフォーカスで無限遠に固定して、望遠鏡のピントを合わせていたのですが、P4は山形マークに合わせても、ピントが固定されていないのです。結構大きくピント合わせの動作をします。そして合わないとなると適当な無限遠でない位置で止まってしまうのです。
シーイングが悪いときはそれがよくわかりませんでしたが、今回は液晶ファインダー上でピントのずれがよくわかりました。
そこで対策ですが、これが困ったことにこれという方法が無いのです。そこでシャッター半押しでピントをロックした状態で、望遠鏡のピントを合わせ直すことにしました。
しかしケーブルレリーズを半押ししたまま、望遠鏡を操作するのは大変なのです。
これは死活問題です。
P4はニコンに珍しく、動画モードで、撮影開始前にデジタルズームが効く機種(他の機種はなぜか撮影開始後でないとデジタルズームが効かない)なのですが、マニュアル露出もマニュアルフォーカスもありません。
困ったな。

これを実施したのは13日の画像からです。

ともかく、今シーズン最高のシーイングとなった木星を見てください。

木星
撮影日: 2008年7月12日
撮影時刻: 0時38分
露出時間: 動画約30秒(30フレーム/秒)
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: タカハシCN212(カセグレン焦点)
カメラ: ニコンP4、MOV、デジタルズームx2、ニコン フィールド接眼レンズ DS60(約7mm)
画像処理:コンポジット(約800枚コンポジット)、ガンマ補正、画像復元
シーイング 4/10、透明度 3/5


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撮影日: 2008年7月12-13日
撮影時刻: 23時49分、0時33分、1時29分
露出時間: 動画約60秒(30フレーム/秒)
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: タカハシCN212(カセグレン焦点)
カメラ: ニコンP4、MOV、デジタルズームx2、ニコン フィールド接眼レンズ DS60(約7mm)
画像処理:コンポジット(約1800枚コンポジット)、ガンマ補正、画像復元
シーイング 7/10、透明度 3/5

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2008.06.28

木星20080627

梅雨時の晴天は貴重ですが、今年の梅雨は特に「五月晴れ」(本来の意味では今の時期の晴れのこと)にふさわしい晴天が、梅雨空の合間にたびたび見られます。
こういうときの気流は安定して、シーイングが期待できるのです。
ですが、薄雲がすぐにかかってきて透明度が悪くなると、画像のS/Nが落ちて、コンポジット効果が悪くなります。
昨日の夜はそんな感じで、途中から雲が出てしまい、シーイングの割に映りは良くありません。

一方、今シーズンの撮影チャレンジテーマとして、拡大率を大きくとり、解像感を上げる画像処理の会得をあげているので、より光量が欲しいところ。それでもこの拡大率にメリットがあるのではないかと感じています。

追記
AstroArtsの「木星ギャラリー」をご覧頂いていない皆様、同じ時間帯の木星の写真「ふっきい」氏の作品を是非ご覧下さい。筆者と同じコリメート撮影で、素晴らしい解像度です。今まで、工業用白黒カメラでLRGB撮影した素晴らしい作品を見てきまして、なんとか「デジスコ」でそれに迫る写真を撮ろうと思っていましたが、今回の写真を見て、それが可能であると確信しました。でも、前途は多難なようですが、楽しみができましたよ。

木星
撮影日: 2008年6月27日、28日
撮影時刻: 22時53分、2時00分、2時24分
露出時間: 動画約30秒(30フレーム/秒)
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: タカハシCN212(カセグレン焦点)
カメラ: ニコンP4、MOV、デジタルズームx2、ニコン フィールド接眼レンズ DS60(約7mm)
画像処理:コンポジット(約900枚コンポジット)、ガンマ補正、画像復元
シーイング 4/10、透明度 3-1/5


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20080628_022422kwlrgb

追加画像
画像復元と強調処理を強くしてみました。決して良くはありませんが、変わるものです。

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2008.06.15

今年はじめての木星

木星は真夜中にようやくと昇ってくるので、まだ見る時期としては早いのですが、今シーズンの木星にはよく知られた「大赤斑」の他に、最近発生した二つの「赤斑」が在り、それが接近してきており注目されています。

木星
撮影日: 2008年6月14日
撮影時刻: 2時15分
露出時間: 動画約40秒(30フレーム/秒)
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: タカハシCN212(カセグレン焦点)
カメラ: ニコンP4、MOV、デジタルズームx2、ニコン フィールド接眼レンズ DS60(約7mm)
画像処理:コンポジット(約1000枚コンポジット)、ガンマ補正、画像復元
シーイング 2/10、透明度 4/5

20080614_021459wlrgb

大赤斑は分かると思いますが、中赤斑、小赤斑は見えませんね。ただ大赤斑から南(上)へ立ち上っている流れの先に中赤斑があり、大赤斑のすぐ右(西)に小赤斑があります。特に小赤斑はこの先東へ進んで行って、大赤班と衝突するので、どのような現象が起こるか、いろいろ予報されていますが、どうなるでしょうか。
ちなみにこれらは、木星の大気にできた低気圧の渦です。台風ですね。

次に月が夕方きれいだったので、撮ってみました。
この写真は6枚バラバラに月の場所を移動させながら写した写真を、フォトショップCS3にある「Photomerge」というパノラマ写真を作る合成機能を使って自動合成しました。
本当にきれいに合成するのは大変だったので、素晴らしい機能です。個々の写真はシーイングが悪くひどい写りなのですが、合成、縮小すればそれなりに見栄えがしますね。

月齢9
撮影日: 2008年6月13日
撮影時刻: 21時50分
露出:絞り優先オート 1/60秒、F2.7
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: タカハシCN212(カセグレン焦点)
カメラ: ニコンP4、焦点距離7.5mm(35mm相当)、ニコン フィールド接眼レンズ DS24(約17mm)
画像処理:6枚パノラマ合成、ガンマ補正、アンシャープマスク
シーイング 2/10、透明度 4/5


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2008.05.04

日光の風景

1月3日のこのブログに書いた「星景写真」の試し撮りをしてみました。
地球の自転によって、星は1分間に15角度分(0.25°)動くので、それが目立たないように露出時間や画角を決める必要があります。また、固定撮影と赤道儀のガイド撮影でも、星がぶれるか景色がぶれるかの差が出ます。

ニコンD300の感度を1600にあげて、露出時間を30秒以下に抑え、ニッコール14-24mm/2.8を絞り開放F2.8で使うことで画角と暗い星まで写すことができる明るさを狙っています。

赤道儀の自動ガイド撮影した写真です。
男体山に上る天の川です。
20080501_003318p.jpg

固定撮影です。
男体山の方が明るいのは月が昇ってきたからです。
20080501_032608p.jpg

山の影のようなはっきりした対象がバックの場合、自動ガイドで気になりませんが、木の枝のような細かい前景がある場合、固定撮影の方が良いようです。
このニッコールは開放でも素晴らしい性能で、このような写真にはうってつけです。以前のレンズでは絞らないと星がにじんでしまい、周辺減光もあるからです。ただ星がシャープで小さすぎて見栄えがしないのは贅沢な悩みです。これは今後の画像処理でなんとかできるでしょう。

戦場ヶ原に近い竜頭ノ滝はまだ朝なので誰もいませんでした。
20080501_064225.JPG

せっかく日光まで来たので、小学校の修学旅行以来?の華厳の滝も見てきました。
朝8時からエレベータが動くのでそれまで待っていました。
ちょうど虹ができていました。
20080501_081145p.jpg

思いの外、美しい景色でした。
20020080501_081349.JPG

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日光戦場ヶ原にて

飛び石となった前半のGWを埋めて、日光戦場ヶ原で天体写真を撮ってきました。
横浜からだとどうしても東京を抜けなくては行けないので、躊躇してしまいますが、富士山よりはるかに落ち着いて星を見ることができました。連休谷間、春という季節柄ということもあるでしょうが、良いところです。

透明度は悪いものの、晴天に恵まれ、シーイングも良好でした。
前回に続き、デジタル一眼レフカメラで直焦点撮影を行いました。
RAWフォーマットで撮影し、コンポジットは行わないで処理しています。理由は安定してコンポジットに適した良像を撮影できなかった為です。

筆者の考えでは、中型赤道儀にオートガイダーを装着するより、ノータッチガイドのほうが優れているはずです。大型赤道儀でも威力を発揮するのは極軸設定の誤差、大気の浮き上がり誤差ぐらいだと思っています。現実にはオートガイダーばやりで、筆者が何を言っても始まらないのですが、理由はいろいろあるのです。
もっとも分かりやすい理由は、ウオームホイル直径Dに対する、補正制御精度εを要求するときの微少送り量δは、

δ=D×tanε

D=100mm、ε=5秒角 のとき δ=2.5μm

この制御量がどのくらい大変なことかは、経験したことが無いと分からないかもしれません。

しかし、ノータッチガイドで行くには、筆者の所有する赤道儀ではピリオディックモーション(ウオームねじが一回転する間に出る誤差)はさすがタカハシ、良好なものの、とびや流れがでます。その原因が何なのか考察中ですが、露出したモータギアのさびなどの劣化が大きいようです。本来はデジカメに適した中型赤道儀の高精度なものに買い替えたいのですが、どうもEM200クラスになってしまうようで、その大きさ重さ、値段に躊躇してしまいます。

タカハシMT160(16cmニュートン反射)
専用レデューサー使用(焦点距離776mm)
90S型赤道儀、ノータッチガイド

ニコンD300
ISO800、1000
露光時間60〜120秒

photoshopCS3(RAW現像、ノイズリダクション、白飛び抑制など)

M8(いて座、干潟星雲)
20080501_020745p.jpg

M20(いて座、三裂星雲)
20080501_022019p.jpg

えーと、なんだっけ。
M16(へび座、わし星雲)だそうで。
20080501_024146p.jpg

M22(いて座、球状星団)
20080501_022019p.jpg

M17(いて座、オメガ星雲)
20080501_022019p.jpg

NikonD300のおかげで写りについては(お手軽撮影にしては)満足です。また「ライブビュー」のおかげで正確なピント合わせができます。
よく勘違いがあるのですが、オリンパスのE330やソニーα350のような、ライブビュー用の撮像素子の入ったものと、写真用撮像素子のダイレクトなライブビューの大きな違いは、正確なピントが見られるかどうかです。

一眼レフは構造上、確かに撮影レンズを直接見ているのですが、実際のピントはあくまでファインダースクリーン上、AFセンサー上で見ているだけで、それと撮影系のピントは工場調整で合わせているのです。
従って調整が狂えば撮影した写真がピンぼけになります。
特に星の場合、一般写真の要求精度より高いピント精度が必要なのでわざわざファインダー以外の方法でピント合わせをしたりします。ところがD300のライブビューなら撮像素子のダイレクトなピントが、しかも拡大して見られるので星にも十分な精度が得られます。

しかし、D300,D3のおまぬけなところは、ライブビューから撮影時に一旦ミラーが下がってから再びミラーアップしてシャッターが開くことです。もともと一眼レフカメラの高級機には「ミラーアップ」機能があります。ミラーを跳ね上げる振動をもきらう高精度撮影時、ファインダーが使えなくなる不便があっても三脚に固定して使う機能です。が、ライブビューがあればミラーアップと兼ねて使える訳です。

それをわざわざ折角上がっているミラーを下げて、また上げる訳ですから、なぜミラーアップ機能があるのに同時にできないのでしょうか。一応ニコンには質問したのですが、「露出決定の為に一度ミラーを下げる」そうです。「三脚モード」としてライブビューのままコントラストAFをするくらいなら、同じ撮像素子映像で露出決定してもなんら問題ないのに、やはりおまぬけですね。できればファームウエア変更を期待します。

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2008.04.17

土星2008

今シーズンの土星も衝を過ぎて、夕方から見やすくなりました。
土星の輪も傾いてきました。来年には輪を真横から見ることになるので一時的に見えなくなります。

20080415_205807lrgb

ちょっと拡大率が低いですね。
それに土星は単位面積辺りの輝度が低いので、動画で撮るとノイズが乗ります。
このカメラでは少し厳しいですね。

土星
撮影日: 2008年4月15日
撮影時刻: 20時58分
露出時間: 動画約15秒(30フレーム/秒)
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: タカハシCN212(カセグレン焦点)
カメラ: ニコンP4、MOV、デジタルズームx2、ニコン フィールド接眼レンズ DS40(約10mm、ボーグ アダプタ使用)
画像処理:コンポジット(約400枚コンポジット)、ガンマ補正、画像復元
シーイング 7/10、透明度 3/5


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2008.03.20

天体写真(仮題;)

星の写真です。(をいをいそれだけか)

2008年3月7-8日夜;)
(星雲星団写真に撮影時刻は不要と思う)
茨城県大子付近

タカハシMT160(16cmニュートン反射)
90S型赤道儀、ノータッチガイド

ニコンD300
ISO800、1600
露光時間120,180秒
数枚コンポジット

キャプチャーNX(RAW現像、ノイズリダクション)

要は誰でも手軽に撮れる訳です!!

M13球状星団(ヘラクレス座)
20080308_030859n

M97フクロウ星雲、M108(おおぐま座)
20080308_022451n.jpg

M3球状星団(りょうけん座)
20080308_020306n.jpg

M81,M82(おおぐま座)
20080308_0111HDR.jpg

M101回転花火星雲(おおぐま座)
20080308_0057HDR.jpg

M51子持ち星雲(おおぐま座)
20080308_0050HDR.jpg

M65,M66,NGC3628(しし座)
20080308_00HDR.jpg

M42オリオン星雲(オリオン座)
この写真は15,30,60,120秒のHDR画像合成(ちょっと技あり;)
20080307_19hdr

もう一時間露光、オートガイダーなんぞ不要!?気楽に星を撮りましょう。
(明るいめぼしい対象に関しては、ということで)

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2008.02.03

HDR=ハイダイナミックレンジを使う理由

筆者はここのところ画像を合成することが多い。
特にHDR=ハイダイナミックレンジと最近呼ばれる、階調(写真用語ではラチチュード、電気用語ではダイナミックレンジ)を広域に拡大し、適度に圧縮するために使うことが多い。

いささか技法に溺れたところもあるのだが、階調をいかに保持して写真に再現するかは永遠のテーマである。これは人間の目が持つダイナミックレンジに写真が追いつかない為である。
もちろん表現手法によっては、白とびや黒つぶれを強調して、ハイコントラストで見せることが行われ、とくに1970-80年ごろの写真雑誌はこの手の写真であふれかえっていた。一方ではフィルム技術的にラチチュードを広げることができなかったのである。

大判のフィルムであるほど階調が豊富になるのだが、35mmフィルムでも希釈現像や覆い焼き、焼き込みをプリント時に行ったりすることで救済を試みられてきた。
デジタル写真になって、フィルムにもましてラチチュードが狭くなったのでHDRが注目されるようになった。

一方、筆者にとっては風景写真を撮影する中で、どうしてもやりたかったことは夕日の再現であった。
夕日は太陽と風景の光量差が小さいので肉眼では美しく見えるのだが、写真に撮るととたんにシルエットになってしまう。特に奈良の風景にこだわっていた時期は、奈良の写真家で有名な入江泰吉の写真で見る美しい夕景写真をめざしていたが、なかなか撮れなかった。
入江泰吉はどのようにしていたのか知らないが、奈良の霞んだ夕日がちょうど良い減光フィルタになっていたのか、そういう気象に出会うのは地元でないとないのかもしれない。


ということで、夕陽の写真である。
これは奈良斑鳩の法隆寺である。ニコンD200で手持ち連写でブラケット(段階露光)撮影したもの三枚を合成した。

斑鳩夕日

斑鳩夕日

白川郷合掌造りの夕日

20070804172122

この写真は以前にもこのブログに出したりしたが、陰影を弱くしすぎたので夕日らしくなくなり、再度画像処理し直した。

さてこのHDRは、むろん以前からこのての合成は行われていたが、SF映画などで暗い空と明るい地上の合成場面でのおどろおどろしい雰囲気が印象に強く、そんな写真が多く見られる。
しかし、階調拡張の考え方のはじめは天体写真で用いられた。
筆者も1991年に皆既日食の写真を段階露光で撮影し、合成を試みている。このときデジタル写真で行ったのはアマチュアとしては筆者は最初期ではないだろうか。
以下、筆者の当時の投稿。

「月刊 天文」1992年1月号に掲載。
(ここから)
写真は、メキシコ皆既日食を段階露光したもの3点をコンピュータ合成したものである。原版はほぼ同時刻に撮影した3枚のネガで、各々をフィルムスキャナで読み込み、パソコン上で合成し、フルカラープリンタで出力した。

太陽コロナは内部と外部の輝度差が非常に大きいため、写真で目で見たイメージを再現するにはニューカーク法など特殊な技法が必要だが、撮影本番では一発に賭ける危険も大きい。その点、コンピュータ・コンポジット法なら話が簡単である。ディスプレイを見ながら濃度、色の操作もでき、撮影者が直接手を下せるのがメリットだ。

画像合成用のパソコンは、マッキントッシュ2(注*後述のショールームで)を使用した。このパソコンは、フォトレタッチソフトを使えば32ビットカラー(注*24ビットのこと。アップルではこう言っていた)の合成写真が簡単に作れてしまう。

後はパソコンの入出力だが、ニコン電子画像機器ショールーム「VISUCOM LAND」でフィルムスキャナーとプリンターを使用することができ、パソコン画面ではなく紙に出力することができた。

出来上がった作品は、プロミネンスから外部コロナまで連続的に再現することができたと思っている。ただ、プロミネンスが内部コロナと分離できず、白くなってしまったのは残念だった。プリンターの解像度は水平1280ドットで、まだ写真の解像力に及ばないが、撮影時に段階露光しておけば良いので、スキャナーやプリンターさえ安くなればこの方法は有効ではないだろうか。

私は現在、星雲の撮影、たとえばM42(注*オリオン星雲のこと)のトラベジウム(注*星雲内にある4つの星)と外部のガスを同時にプリントするのにこの手法を用いることを考えている。

撮影データ:1991年7月11日 18h52m(UT.3枚とも)ニコンFE2、ニッコールED300ミリF4+x2テレプラス、露出1/500、1/30,1/2(上から)、富士カラーリアラ

画像合成データ:ニコン35ミリフィルムスキャナーLS-3500にて原版をスキャン、マッキントッシュ2にて画像合成、出力はニコンフルカラープリンターCP-3000使用

(ここまで)

折角なので?、当時のネガを使ってふたたびHDRを作成してみた。記事の写真とは別の時刻(18時58分)で露光は1/250,1/60,1/15,1/4,1,2秒を合成した。フィルムスキャナはNikonLS2000を使用。

PhotoshopCS3による合成画像
910711-250+60+15+4+1+2np.jpg

ステライメージ5回転アンシャープマスク+PhotoshopCS3による合成画像。
このほうが見た目に近いが、処理により画像が荒れてしまう。
1991.7.11皆既日食


1/250秒
910711-250-np.jpg

1/15秒
910711-15-np.jpg

2秒
910711-2sec-np.jpg

記事の中で書いている「オリオン星雲」の合成は、デジタル一眼レフカメラを使えるようになった2003年にようやく実現した。これもこのブログに出てきたが、これを機会に再度作成してみた。画像処理ソフトとそれを扱う技術の進歩;)が表われている、のだが。

オリオン星雲

M42オリオン星雲


(以下、次号;)

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2008.01.14

ニコンクールピクスP5100の火星

M0801052232rlrgb
撮影日: 2008年1月5日
撮影時刻: 22時32分


M0801060000rlrgb

撮影日: 2008年1月6日
撮影時刻: 0時00分

露出時間: 1/30秒(約150コマ)ISO64
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: タカハシCN212(カセグレン焦点)
カメラ: ニコンP5100、VGA、デジタルズームx4、ニコン フィールド接眼レンズ DS40(約10mm、ボーグ アダプタ使用)、FSB-6
画像処理:コンポジット(約150枚コンポジット)、ガンマ補正、画像復元
シーイング 2/10、透明度 4/5

借用期限も迫っていたので、去り行く火星を追ってみました。
大シルチスという火星で有名な模様が見えているので、実際に眼視で見ても楽しめました。
しかし、像が小さすぎてどうも画像処理の要領がつかめません。やはり拡大率をもっと上げるべきなのかもしれません。
P5100とFSB-6(デジカメブラケット)を返却したので、今シーズンの火星をこの組み合わせで撮影するのは終わりです。あとはクールピクスP4ですが拡大率がとれないことを考えなくてはなりません。

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2008.01.03

今年もあいかわらず

2008年になりましたね。
皆さんいかがお過ごしでしょうか。

筆者は正月休みで、いつものように親兄弟、甥姪に会って、それでものんびり過ごしています。
あいかわらず、というのが一番良いことではないか、というのが40代で得た教訓です。

正月にふさわしい写真、というか、昔は年賀状にも自分の撮ったちょっと気取ったような「作品」をがんばって作っていたのですが、最近は肩の力も抜けて、ついには家族写真になってしまいました(笑)

昨年の学生の写真展に出した写真は、人に見せる写真としてはインパクトの無い写真だったようで、不評を買った面もありましたが、自分の目指してきた写真は、部屋に飾っておいても心の邪魔にならない、落ち着いていられる写真でした。今回の写真がそうだったとは言いませんが、今年も相変わらずそういう人畜無害な、癒し系の写真を目指したいと思います。


この写真は、12月30日の富士山二合目、水塚駐車場からみた富士山上空の星空です。前回書いたようにちょっと環境が悪いのと、寒いので、なかなか普通に見に行くことは無いでしょうが、写真はそのかわりになれば良いことだと思います。

技術的には、60秒露出を10回繰り返してパソコンで合成したものです。10分露出では光害で空が明るすぎて露出オーバーになるところを、短時間露光を繰り返すことで時間経過を星の軌道で表しながら、富士山や夜空がオーバーにならないようにしています。
これは、昨年から数人の方が雑誌に投稿していましたが、昔のフィルムでの合成と違って、デジタルなら簡単に(といってもその手法が大変ですが)できるところが現代風です。
しかし、実際に見える星空は流れて見える訳ではなく、過去のフィルム写真の頃の「すりこみ」で星だなと分かる訳で、知らない人にはどう見えるでしょうか。
おそらく今年は「星景写真」と呼ばれる、星も風景も流れていない、「目で見たイメージ」の写真が、デジタル一眼レフカメラの進歩で、発表されるようになるでしょう。

まあ、そんなことは気にせず眺めて下さい。

富士山と星

2007年12月31日1時43分−53分
ニコンD300 ISO400 AFニッコール20mm/2.8 各60秒F8 1秒間隔 合成(比較明)他ぼかし、アンシャープマスクなど


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2007.12.31

大晦日の星

富士山二合目の水が塚駐車場へ行ってきた。
まだうっすらと路面に雪が残り、すり減ったタイヤのスリップに気を使いながら、たどりついたが、正直言ってあまり暗い空ではない。それでも澄んだ星空に見えるのは富士山がバックに見える効果だろうか。

今回は新しいニコンD300のテストをかねていたのだが、この年末の押し迫った時に、タットル彗星が渦巻き星雲で有名なM33に接近するというのである。
ホームズ彗星も近くにあるのだが、やや離れていて一緒に写らない。

この駐車場は、昔は有料道路の入り口にあって、比較的夜は静かに星が見られたのだが、無料になって料金所も廃止されると、暴走族まがいが現れるようになってしまい、駐車場内にはバリケードができて、明るいライトもついたので、中には入ってこないが、あいかわらず周囲の道路は騒がしい。

星見にも不利なのだが、明かりや、自動販売機、トイレがあるので安心していられる。

天気予報が二転三転したが、この日は快晴に恵まれた。夜半に下弦の月が昇ってくるまでに写真を撮ろうと望遠鏡をセットした。
昔、正月にハレー彗星を見に来て以来の、冬の富士山だが、やはり寒い。
零下10°くらいか。
風もあってさらに寒く感じる。

そのためか、極軸のセッティングに失敗し、なかなかガイドが決まらない。
さらに、カメラ雲台のロックが締まらず、カメラが動いてしまって時間をロスする。すると寒さがさらに身にしみてくる。

D300はISO1600で撮影してもS2proの800並みのノイズである。しかしこの空では、3分露出でもバックがオーバーになってしまい、露出を抑えることにした。こうすることでガイドエラーや風のぶれが軽減される。

タットル彗星は、双眼鏡では恒星状にしか見えず、M33を目安に構図を決めるのだが、これが意外に難しい。何度か露出して画像を見ながら修正する。これができるのはデジタルの強みだ。

D300には「ライブビュー」がついていて、ピント合わせはやりやすい。しかし構図を決めるとなかなか明るい恒星が無いのでこのときは使い物にならない。事前に一回やって固定するのが良いのだが、別の被写体を導入するときにピントを動かさないですむようにしなくてはならない。

前置きはこのくらいで、青い彗星の神秘をご覧下さい。

20071230221517
M33に並ぶタットル彗星
2007年12月30日22時15分
ニコンD300、AFニッコール80-200F2.8 (200mm)、露出30秒、絞り3.2、ISO1600、4枚コンポジット

M200712310050lrgb
撮影日: 2007年12月31日
撮影時刻: 00時49-51分
露出時間: 1/30秒(約150コマ)
撮影場所: 表富士二合目
望遠鏡: タカハシCN212(カセグレン焦点)
カメラ: ニコンP5100、VGA、デジタルズームx4、ニコン フィールド接眼レンズ DS40(約10mm、ボーグ アダプタ使用)
画像処理:コンポジット(約150枚コンポジット)、ガンマ補正、画像復元
シーイング 2/10、透明度 5/5

前回のニコンP5100が芳しくなかったのだが、意外に検索して見に来られた方が多かったので、このまま悪い印象のままでは、まずい?と思い取り直すことにした。
前回の設定で間違っていたのが、輪郭強調にオフがあることを見落としていたことだった。今回はオフにしたので白い輪郭は出てこない。
だがもともと気流の激しい富士山麓ではシーイングに期待できないのだが、やってみるとまあまあのときがあったので処理してみた。
上に示した作例は、その中でまあまあ、実際の模様がうまくとらえられたと思う。
しかし、他に二パターン撮ってみたが、なかなか画像処理がうまく行かない。いつも使っているレジスタックスでのウエーブレット変換ではうまく模様が出てくれないのだ。ステライメージの画像復元(最大エントロピー法)とマルチバンドシャープを用いたが、画像復元を普段三回ぐらいですますのに、十回ちかく繰り返しかけている。だからなのかなかなか安定した処理にならない。

新しい機材はやはり使いこなすには時間がかかる。しかし、D300、P5100(これは借り物)ともにポテンシャルの高い機材なので使いこなしたときが楽しみだ。

今年はどのような年だったでしょうか。
来年、筆者は年男らしい。けれどともかく平穏無事な年になることを祈っています。


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2007.12.24

D300 ダークノイズ

前回(http://naka-ma.tea-nifty.com/butubutu/2007/07/d200s2pro_bb6f.html)のD200、S2proにひきつづき、ニコンD300のダークノイズを調べてみました。

前回同様のトーンカーブ調整をかけてコントラストを天体用に上げています。
まず全体。
Nam_0142p


その部分100%倍率。
Nam_0142ps

D200の傾向よりも、フジS2proに近いような感じですが、熱かぶりがほとんど無く、ランダムノイズが一面に出ています。天体用としても期待できる傾向です。

あれ?D300??
今日、大掃除をして、F4、FE2をはじめマニュアルレンズを下取りに出しましたら、帰りに手にしていました・・。あれ?

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2007.12.16

火星接近だけど

火星が接近中です。今月下旬頃が一番近づきますが、すでに夜20時ごろに東の空に赤く輝いているのが目立つようになっています。
前回書いたように今回の接近は最近の2003,2005年のように夏ではなく、冬の時期の接近で、地球と火星の公転軌道が楕円形である関係で、以前ほどの大きさには見えません。
火星の大きさが15秒程度なので、最近使っているニコンP4の動画撮影時のデジタルズームが2倍とものたりず、小さくなってしまうので、ニコンP5100の静止画連写撮影でデジタルズーム4倍を使ってみました。
大きさは程々で、撮影もVGAサイズなら100コマ/分稼げるので順調に進み、画像処理をかけてみました。


M200712142157r

撮影日: 2007年12月14日
撮影時刻: 21時42分
露出時間: 1/30秒(約150コマ)
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: タカハシCN212(カセグレン焦点)
カメラ: ニコンP5100、VGA、デジタルズームx4、ニコン フィールド接眼レンズ DS40(約10mm、ボーグ アダプタ使用)
画像処理:コンポジット(約150枚コンポジット)、ガンマ補正、画像復元
シーイング 2/10、透明度 5/5

火星の模様の見えにくい時間だったので仕方がないこともあるのですが、先週に比べても北極冠の写りや模様の写りが悪いです。大きなイメージサイズのメリットが出ていません。何より気になるのが輪郭が白くなっていて、いびつになっているところです。
そこで一枚の元画像をコントラスト強調してみました。

20071214215711

デジカメの画像処理はかなり進歩して、きれいな画像が出てくるようになりましたが、一方で極小画素のノイズを強引に除去するような処理をしていると聞きます。
昔の990のときにもそれを危惧して、輪郭強調、コントラスト、色調補正すべてを最弱にセッティングしていたので、今回も同じようにしたのですが、どうもそれでもかなりの処理がされているようです。輪郭ができています。これが悪影響を及ぼしているのでしょうか。

いずれにせよかなりシーイングの悪い状況で、写りが悪いのは当然で、いずれ好条件の時にテストしてみなくてはと思います。

ところでホームズ彗星は、ファインダーでも見えなくなってしまいましたが、この街灯りの中で、意外に写真写りは良いです。まだ楽しめそうです。

071214224749
ホームズ彗星
2007年12月14日22時47分
ニコンD200、AFニッコール80-200F2.8 (200mm)、露出30秒、絞り4、ISO400、5枚コンポジット


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2007.12.08

星がきれいな季節です

12月になりました。
11月には、昇仙峡に行って紅葉を見てきましたが、今年の紅葉はもうひとつかな。気に入った写真が撮れませんでした。
ちょっと頭の検査をしてみました。MRI(核磁気共鳴画像法、てよけいにわからないか?)による頭の中のスキャン写真を撮ってもらいました。年齢の割に脳の萎縮が早いとか!?。頸動脈に妙なバイパス血管があって、頭に血が回らないってことか?とかわかりました。

さて、星がきれいな季節です。
横浜でも冬の星座が上ってくると星が急に増えたように見えます。
ホームズ彗星はまだまだ見えていて、いっそう大きさを増しています。実際の大きさも太陽を優に越えるまで拡散していて、天文学者の間でもこのさきどうなるのか注目されています。
一方、火星が接近中です。といっても2003年、2005年に比べると今回の接近は小接近というもので、視直径は15秒角程度、大接近で24秒角ですから半分近い大きさです。こういう時に自分の持っている機材で適正な倍率を求めるのは難しいです。小さきのに明るいので動画撮影では露出がオーバー気味です。惑星用にデジカメも欲しいなあ。


200712080000

ホームズ彗星
2007年12月8日0時00分
ニコンD200、AFニッコール80-200F2.8 (200mm)、露出30秒、絞り4、ISO800、4枚コンポジット


200712080015lrgb_2

火星

撮影日: 2007年12月8日
撮影時刻: 0時15分
露出時間: 動画約25秒(30フレーム/秒)
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: タカハシCN212(カセグレン焦点)
カメラ: ニコンP4、MOV、デジタルズームx2、ニコン フィールド接眼レンズ DS40(約10mm、ボーグ アダプタ使用)
画像処理:コンポジット(約800枚コンポジット)、ガンマ補正、画像復元
シーイング 3/10、透明度 5/5

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2007.11.14

ホームズ彗星続編

Dsc_00047

(2007年11月14日20時48分  16cmニュートンMT160+レデューサー、ニコンD200、ISO640、20秒×5枚)

大きく拡散してだいぶ暗くなってきました。でも横浜の空でこれだけ写ります。

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2007.11.03

ホームズ彗星現る

20071103_210211
(2007年11月3日21時02分  16cmニュートンMT160+レデューサー、ニコンD200、ISO1600、1.3秒×11枚)
「ホームズ彗星」は「10月の24日から25日にかけて、約14等(約40万倍)も明るくなるという歴史的な増光現象(アウトバースト)を起こした」(国立天文台)非常に珍しい(初めて?)彗星です。現在2等級のようです。

21時くらいに、うちの前にある分譲地で見ました。
明るい!!
横浜の空でも、双眼鏡を使うと、カペラからペルセウス座にかけて流してゆくと
それは、という大きさの彗星が見えます。

赤道儀の電池が切れてしまって、写真はだめかと思ったのですが、
D200の感度を1600、シャッターを1.3秒(端数は気持ちだけ)、F値5くらいで切ると、
固定撮影なのに星も流れず、彗星も写ります。
やってみるものです。
これだけだとアンダーなので、10枚ほどコンポジットしてみると、うまくでてくれました。

輪郭が北(画面左)側がはっきりしており、偏芯した核と青っぽいコマがよく写ってくれました。
町中でここまで写れば上出来?

ついで、彗星を目で見るのに、双眼鏡を使うと大変良く見えましたが、小さく見えます。(それでも円盤状に見えます)
そこで、16cm反射望遠鏡に新しい製品である「テレビュー イーソス13mm」という、なんと見掛け視界100°(通常45°くらい)、おそらく日本ではまだ数人しか使っていないでしょう、それで、見てみると、80倍くらいになるのですが、視界が広く、大きな彗星が目の前に見えました。輪郭がはっきりしている部分がリング状に見え、ガスが広がっている感じがよく分かりました。
横浜の空でここまで楽しめる彗星は滅多にありません。
ただ彗星としては尾が見えないのが残念だな。尾は真裏に出ているらしいです。

20071103_212003


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2007.10.07

天体望遠鏡ショップ

このブログにはアクセス解析機能が付いていて、たとえばどこの検索サイトから何のキーワードを使って来た人が何人いるとかが分かる。最近ではないが、ここ二ヶ月くらいのキーワードを調べてみると、大体、以下のようになる。

・デジタルカメラ関係(ニコンDなんとか、キヤノン40Dとか、画像ノイズとか)
・夏休みの自由研究関係(ニコンファーブルフォトとか)
・天体関係(惑星写真、望遠鏡とか)
・特撮関係(ウルトラマン、菱見百合子、ヌード??とか)
・その他(白川郷とか)

まあ、個人のブログだから適当に興味のあるネタを書くから、多岐にわたっているが、逆にいろいろな方面からの検索に引っかかるようになったのは良かったのか悪かったのか。なにせ「心言(こころごと)」と銘打ったように「独り言」より適当なことを書いていると思っていただいた方が良いのだが、意外に?的を得たようなことを言っていたこともあって占い程度にはなるかもしれない。

ところで、今回は天文関係だが、少々マニアックなことを書いているようなので誤解を解いておきたいのは、自分はかなり初心者寄りの参考になることを書いているつもりで、そうしたいと思っている。僕のHP「星の家頁」

http://homepage.mac.com/naka_ma/astro/

にはそういう前文が書いてあり、撮影機材は特注品ではなく汎用品である。

このあいだ、ちょっと知人関係から「小学4年生の男の子が星に興味を持ったので、初心者向けの天体望遠鏡を教えてほしい」という話があった。
結論を先に書くと、僕が紹介した天体望遠鏡ショップ
「協栄産業」http://www.goto-kyoei.co.jp/netshop/index.html
「スターベース」http://www.mmjp.or.jp/takahashi-sb/
そして「スコープタウン」http://scopetown.jp/index.html
のうち、初心者望遠鏡に力を入れている三番目の店に、相談者親子が行って、7000円の50mm屈折望遠鏡(フリーストップ経緯台)を買ったと聞いた。

僕が薦めたのは、ビクセンのポルタというフリーストップ全周微動付き経緯台に、70mm以上のEDレンズ使用の短焦点屈折望遠鏡で、約10万円であった。いきなりそれを聞くと、「なにを子供にすすめているのか。アホか」と言われる(実際言われた;)ので一応補足する。
まずポルタという架台は2万円する経緯台であるが、剛性が高く、風や振動に強い。この会社の低価格機には珍しく(おっと失言)まじめに作られているという点。ペンタックスやビクセン、タカハシのEDアポクロマートは、75mm程度の一般天体を見るのに支障のない解像度を有する口径であり、かつ、小型軽量を実現した点を評価した。そして、分解時の搬入搬出の大きさ重さ、接眼レンズのバリエーションがあることから、小学生が買ってもすぐ使え、最新設計の光学系で見やすく疲労が少ないことも考慮した。

最後に予算については、一般のパソコンやゲーム機の子供に買い与えている値段、将来的に一生ものとして使えることから考えた上であった。

この選択を、何人かの人に聞いたが、一様に「え?」とは言ったもののなるほどそれは良いという反応だった。

で、先述の結果になったので、この会社のブログに少し書き込んでみた。それに関しては
http://blogs.yahoo.co.jp/solunarneo/34209427.html#34209427
を見ていただきたい。最初にあほかという砲火を浴びたが、なんの、僕も反論、オーナーにも疑問を発した上で、現物を見に行くことにした。

結果は、筆者が納得したかというとそうではなく、そういう選択もあり、世間一般の親にはそのほうが通用する、ということだ。
筆者は中一と小三の子供がいるのだが、電子ピアノやグローブに出し惜しみはしない。そういうふうに意識している。ゲームには出さない。楽しいゲームは飽きないものだ。
天体望遠鏡は数年前までは小学生理科の学習指導要領にも入っており、学校には一台はあったものだが、ゆとり教育以降、地動説を中学に先送りした結果、小学生ではせいぜい星や月の動きを肉眼で観察する程度になってしまった。これに対して言いたいことはあるが、しかし、星を好きになるのに学校の授業で教わったからという理由はいらない。しかし、天体望遠鏡を直接触る機会がお店に行ったときくらいしか無いのが残念だ。

昔、筆者は自分で調べてミザールH80というニュートン反射経緯台80mmを買ってもらった。当時12000円。おそらく親にとっては目玉の飛び出る?値段だっただろう。僕もそれを大事に使った。光軸調整でめちゃくちゃになった光軸を自分で汗をかきかき調整した。
今の望遠鏡は10万円なら最新設計の質の良いものが手に入る。昔、初任給3万円の頃の12000円と初任給20万円の10万円ではそれほど違わない。(ミザールH100は三万円だったのに友人は持っていた)

自分の服やエステ、携帯電話、塾にまるなげの教育、子供に似合わないアクセサリー・・こんなことに金を使っているくらいなら、給食費だって天体望遠鏡だって払えるでしょ。

今日会った「スコープタウン・スターライトコーポレーション」社長は新進気鋭の経営者だが、そんな親の子にも安くて良い天体望遠鏡を提供したいと7000円の望遠鏡を企画販売したという。その言やよし。
しかし、実際に見た望遠鏡の三脚接合部はねじり剛性がまったく不足し、微小送りができるようなフリクションは得られず、結果、高倍率では初心者では追尾不能に陥る。振動減衰も遅く、耐久性も心もとない。
が、鏡筒は50mmとしての性能は発揮できるよう内面反射がよく抑えられ、無理の無いアクロマートレンズだった。おそらく製造原価率は50%を越え、仕入れ価格への上乗せはわずかだろう。それでも少しでも良いものを売りたいという大沼社長の熱意を尊重しその場を去った。

しかし、世の中の親よ、日本の将来を担う子供たちに、ぜひ、日本の持つ優秀な光学技術の粋を集めた天体望遠鏡で大宇宙を見せてあげてもらえないだろうか。
中国でもどこでも良いものは良い、だから買う、それもあり。(中国製でも良いものは高いだが)でもさらに良い日本製品があるのに悪貨に駆逐されれば、その「日本工業伝統技術」を失ったつけは、きっとあなたの子供、孫にまわってくることだろう。

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2007.08.14

木星2007.8.12

この夏は結構な猛暑になっています。
太平洋高気圧が強いこの時期、横浜の夜は蒸し暑く、寝苦しいのですが、シーイングの良いことが多く、見逃せません。しかし、この夏はそれでも気流の悪いことが多かったので、期待はずれでしたが、この日は久々に非常に良い透明度とシーイングでした。
そこで拡大率を高い方にして撮影しました。結果もなかなか良かったと思います。20cmの解像度が生かせたのではないかな。怒濤の連写をご覧下さい。(画像処理には疲れました;)

木星
撮影日: 2007年8月12日
撮影時刻: 18時39分、18時52分、19時34分、20時02分、20時21分、20時41分、21時03分、21時43分
露出時間: 動画約30秒(30フレーム/秒)
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: タカハシCN212(カセグレン焦点)
カメラ: ニコンP4、MOV、デジタルズームx2、ニコン フィールド接眼レンズ DS60(約7mm、ボーグ アダプタ使用)
画像処理:コンポジット(約900枚コンポジット)、ガンマ補正
シーイング 8-7/10、透明度 4/5

J20070812183908klrgb


J20070812185235klrgb


J20070812193407klrgb


J20070812200214klrgb


J20070812202145klrgb


J20070812204123klrgb


J20070812210339klrgb


J20070812212241kulrgb


J20070812214315klrgb

撮影時刻:21時46分
ニコン フィールド接眼レンズ DS40(約10mm、ボーグ アダプタ使用)
他は同条件
J20070812214652k

撮影日: 2007年8月13日
撮影時刻: 18時54分
露出時間: 動画約30秒(30フレーム/秒)
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: タカハシCN212(カセグレン焦点)
カメラ: ニコンP4、MOV、デジタルズームx2、ニコン フィールド接眼レンズ DS60(約7mm、ボーグ アダプタ使用)
画像処理:コンポジット(約900枚コンポジット)、ガンマ補正
シーイング 4/10、透明度 3/5
J20070813185400k

うちの望遠鏡です。
タカハシCN212をカセグレン焦点で使っています。
赤道儀は往年の90Sを大事に使っています。
20070813184444_2

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2007.08.12

木星2007.8.8

ちょっと前になりますが、画像処理が終わったので木星の写真を。

前回に述べましたが、撮影の拡大率の効果を見ているのですが、今回は、シーイングがかなり悪く、風も強く、そしてもやった感じで透明度も悪いという悪条件でした。昼間の夏空から考えると不思議なくらいです。
そんな条件では、拡大率を上げた方が、S/Nが落ちて、結果的には解像度も劣る、という前回と逆の結果が出ました。
撮影の状態を見て拡大率を変えるというのは実際良く行われるのですが、ここまで違ってくるとは驚きでした。なかなか奥深いですね。

木星
撮影日: 2007年8月8日
撮影時刻: 21時02分
露出時間: 動画約30秒(30フレーム/秒)
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: タカハシCN212(カセグレン焦点)
カメラ: ニコンP4、MOV、デジタルズームx2、ニコン フィールド接眼レンズ DS40(約10mm、ボーグ アダプタ使用)
画像処理:コンポジット(約900枚コンポジット)、ガンマ補正
シーイング 3/10、透明度 2/5

J20070808210240k

撮影時刻: 21時08分
ニコン フィールド接眼レンズ DS60(約7mm、ボーグ アダプタ使用)
他は同条件
J20070808210801k


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2007.08.03

木星2007.8.2

台風5号の南側に入り、一気に気温が上がって蒸し暑いです。透明度は大変良くなっていますが、雲が流れて木星が隠れてしまいます。風が強いのですが、上空の大気は結構安定しています。
前回、透明度が悪く、S/Nが悪い映像しか撮れなかったので、今回はもう一度、高倍率の撮影をしてみました。従来の倍率と比べてみました。

木星
撮影日: 2007年8月2日
撮影時刻: 19時59分
露出時間: 動画約30秒(30フレーム/秒)
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: タカハシCN212(カセグレン焦点)
カメラ: ニコンP4、MOV、デジタルズームx2、ニコン フィールド接眼レンズ DS60(約7mm、ボーグ アダプタ使用)
画像処理:コンポジット(約900枚コンポジット)、ガンマ補正
シーイング 7/10、透明度 4/5

J20070802195914ku

撮影時刻: 20時03分
ニコン フィールド接眼レンズ DS40(約10mm、ボーグ アダプタ使用)
他は同条件

J20070802200315k

こうしてみると明らかに高倍率の方が、細かい模様まで解像しています。今回のように光量が十分な場合には少しでも高倍率の方が良さそうです。

木星の視直径は約45秒。
20cm望遠鏡の光学分解能は約0.6秒。
高倍率の写真では大体330ピクセル。
したがって約4.4ピクセルが分解能に相当。

低倍率の写真では210ピクセル。
よって約2.8ピクセルが分解能に相当。

はたして、このくらいの差がどこまできくのか、疑問でしたが、今回の結果は有意差ありのようです。
なお、今回はアンシャープマスクのみで、画像復元はかけていません。

倍率を上げるのに今回は光学拡大率を上げましたが、640*480で撮影するならば、デジタルズームで拡大した方が光量を稼げるので有利です。
しかし、このニコンのデジカメはなぜか動画撮影の時には2倍電子ズームしかできないんですよね。他社ではできるのに、何故制約をかけるのでしょう。
ちなみに、クールピクスP5000では動画撮影の開始時は光学ズームしか効きません。電子ズームはなぜか効かず、撮影を開始した後でズームできるようになります。
これも大変おかしな仕様です。
次の製品で直さないと他社にしようかな。


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2007.07.29

木星2007.7.28

梅雨明け間近の晴天だと思ったのですが、夕方になると薄雲が出てきて、透明度は最悪でした。
蒸し暑くて、こういうときの横浜はシーイングが良いのですが、木星が低空過ぎるのと、夕方の速い時間帯で南中するので、まだ大気が陽炎で揺らいで不安定なのとで、シーイングは悪い状態でした。

いろいろ試行錯誤中でして、今回は接眼レンズの倍率を上げて大きく撮影しました。この方が、画像復元に有利かと考えてやってみたのですが、今日は薄雲のせいで撮影画像が暗く、S/Nが悪くなって効果のほどは分かりません。

家のペンキ塗り替えで、ずっとベランダが使えなかったのですが、先週やっと作業が終わって(梅雨時だから仕方ないのですが)久し振りの撮影になりました。

木星
撮影日: 2007年7月28日
撮影時刻: 20時03分、20時55分、21時37分
露出時間: 動画約30秒(30フレーム/秒)
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: タカハシCN212(カセグレン焦点)
カメラ: ニコンP4、MOV、デジタルズームx2、ニコン フィールド接眼レンズ DS60(約7mm、ボーグ アダプタ使用)
画像処理:コンポジット(約900枚コンポジット)、ガンマ補正
シーイング 5/10、透明度 1/5

J20070728200324r


J20070728205557rwlrgb


J20070728213719rlrgb


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2007.07.08

D200、S2proの熱かぶりノイズ

前回の「D200」性能評価の中で、S2proの熱ノイズの少なさに触れましたが、実際のところダークノイズを撮影したことは無かったので、今回確認してみました。

ダークノイズ画像は、そのままでは真っ暗ですが、実際の星雲撮影に合わせて、強調処理としてトーンカーブ調整のみしてみます。次の写真を素材にしました。

S2pro、ISO800、5分露出、RAWをjpg変換。

Dscf5156_1

これをこんなかんじに強調します。
Dscf5156_1t
なお、以前お見せしたりしている直焦点画像は、コンポジットして、ランダムノイズ除去処理もしたものですので、今回の画像はだいぶノイズが見えます。


さて、ダークノイズですが、条件は、室温25度以上、ISO1600、キャップをしF22まで絞ったレンズを装着して5分露光、D200は長時間ノイズ除去あり、なしで撮影しました。

画像の全体(リサイズ縮小)と中央部等倍を以下に示します。

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20070707142350ts


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20070707143528ts


20070707144244t


20070707144244ts

いかがでしょうか。
D200はノイズリダクションありでは露出の後、ダーク引き処理を撮影時間と同じだけかけてやりますので、その間撮影できなくなります。しかし、引き過ぎくらい真っ黒です。
NRなしでは、アンプノイズと見られるマゼンダのかぶりが周辺に見られます。これはかなりひどいです。しかし、これは固定ノイズ、同じ撮影条件なら同じように現れるノイズなので、撮影画像からこのダークノイズ画像を引くことが後からできます。温度により変わりますが。
中心部の等倍画像を見ると、意外に?ローノイズです。熱スポットノイズは少ないのが分かります。

S2proは、全体画像を見て分かるように、熱かぶりノイズは全く見えません。というかありません。やはり定評は本当でした。しかし、中央等倍では、熱スポットノイズが多く見られます。これはランダムノイズなので、あとから引いてやっても消えません。
筆者はそれを解消する為、二枚コンポジットした上に、二枚の「差の絶対値」というもの(本来なら真っ黒なのだがランダムノイズのみが残る)を減算してやって、S/Nを上げています。

結果として、S2proの性能が良かったのですが、一方でD200の意外な善戦を感じました。ランダムノイズの少なさは特筆もので、これは通常写真でも優位に働くはずです。
じつはキヤノンのノイズはフジに近く、KissDXは、他のサイトを検索すると、S2proを上回るローノイズのようですが、やはりランダムノイズはびっしり出ています。
一方Nikonのノイズ処理は、独特で、いろいろな文献、サイトを見ると、ノイズを輝度ノイズと色ノイズに分離しているようで、最も目立つ色ノイズを消す処理をしているようです。
熱かぶりも最近のNikonのD40などを見ると、かなり少なくなっているようです。もしこれで熱かぶりが無くなると、最強の天体カメラができます。

ところで、S2proですが、当初、星の写りの良さで人気が出ましたが、星雲で人気のあるHα波長の感度を向上させる為の、赤外線カットフィルタ(+ローパスフィルタ)の交換ができない構造であった為、それのできるキヤノン機の方に人気が行ってしまいました。
フィルタの交換をすると通常撮影ができなくなるので、覚悟が必要なのですが、サブ機ならなんとかと考えていたのです。しかし、S2proのフィルタ交換は無理そうなので、どうするか困ったのです。
今回、D200のノイズ対策に、Nikonの将来性を見たような気がしています。
この際、ニコンに賭け、S2proは下取り価値のあるうちに放出、という決断をしました。
ってことはまだ買う気かい、をいをい。;)


今まで頑張ってくれたS2proの有終の美を飾って、オリオン大星雲の未公開写真です。

Dscf5208_1pt


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2007.06.30

木星2007.6.27

梅雨の合間に晴れたので、シーイングに期待して見てみました。
薄雲が出て透明度が最悪に近かったので、動画の光量が少なく、個々の画像が暗かったためか、画に滑らかさがありませんが、自分の画像処理の問題もあるかもしれません。
もっとよく写るかと思ったのですが。

木星
撮影日: 2007年6月27日
撮影時刻: 21時32分、22時04分、22時37分
露出時間: 動画約30秒(30フレーム/秒)
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: タカハシCN212(カセグレン焦点)
カメラ: ニコンP4、MOV、デジタルズームx2、ニコン フィールド接眼レンズ DS40(約10mm、ボーグ アダプタ使用)
画像処理:コンポジット(約900枚コンポジット)、ガンマ補正
シーイング 8/10、透明度 1/5

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2007.06.17

木星2007.6.16-2

土曜日の夜も晴れたので連投!
今年は空梅雨か?夏が暑いらしいので、水不足が心配です。
来週以降、家のペンキ塗り工事の為、ベランダが使えず、観測不可能。

シーイングも透明度も悪い。この季節らしくないが、思ったより画像復元できるところがまあましだった。
木星の衛星、イオ(小)とガニメデ(大)の影が見える。ガニメデは本体も木星上に写っている。
SEBの撹乱が起きている。画面上、南側へ突出している撹乱は、「月惑星研究会関西支部」6月13日の写真には写っていない(http://alpo-j.asahikawa-med.ac.jp/kk07/j070613z.htm)ので、そこから昨日15日の間にできた物と思われる。
 追記訂正 撹乱は左(東)1本だけで、これは以前から観測されていました。

デジタルカメラ撮影では「デジタルズーム」が必須。640*480画素(VGA)に800万画素など不要であるが、デジタルズームを使ってCCDの中央部をトリミングすることで、光学倍率を上げずに(つまり暗くせずに)拡大できる。SNを少しでも稼げる訳だ。だからデジタルズームは何倍でも欲しいところだが、このカメラの動画には2倍ズームしか無い。一般的にはデジタルズームは「水増し」と思われているところがあるのが残念である。

木星
撮影日: 2007年6月16日
撮影時刻: 21時02分、21時51分、22時32分
露出時間: 動画約25秒(30フレーム/秒)
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: タカハシCN212(カセグレン焦点)
カメラ: ニコンP4、MOV、デジタルズームx2、ニコン フィールド接眼レンズ DS40(約10mm、ボーグ アダプタ使用)
画像処理:コンポジット(約700枚コンポジット)、ガンマ補正
シーイング 5-3/10、透明度 2/5

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2007.06.16

木星2007.6.16

梅雨入りしたというのに、いきなり梅雨の晴れ間。
思ったよりシーイングは悪かったが、大きな振幅の揺れだけだったので、画像処理で模様は浮かび上がった。
画像処理を試行錯誤したが、今日の画像は処理しやすい。画像復元で像が荒れずに、細かい模様も出てきた。不思議だが、これがコンスタントにできればな。

前回の木星の続きを見ているような位置。大赤班の後方の南赤道帯が撹乱を起こして興味深い。

木星
撮影日: 2007年6月16日
撮影時刻: 0時03分、0時10分、0時27分、0時41分
露出時間: 動画約25秒(30フレーム/秒)
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: タカハシCN212(カセグレン焦点)
カメラ: ニコンP4、MOV、デジタルズームx2、ニコン フィールド接眼レンズ DS40(約10mm、ボーグ アダプタ使用)
画像処理:コンポジット(約700枚コンポジット)、ガンマ補正
シーイング 7/10、透明度 5/5

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2007.06.13

木星2007.6.13

梅雨入り直前の晴れ間に木星を見ました。
シーイングは良く、今シーズン一番でしょうか。
これからしばらく雨が続きそうです。

大赤班が赤みを増して、はっきり見える。
SEBが淡化してきた。
大きな変化が起こっている。

木星
撮影日: 2007年6月12-13日
撮影時刻: 21時38分、1時06分、1時14分
露出時間: 動画約20秒(30フレーム/秒)
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: タカハシCN212(カセグレン焦点)
カメラ: ニコンP4、MOV、デジタルズームx2、ニコン フィールド接眼レンズ DS40(約10mm、ボーグ アダプタ使用)
画像処理:コンポジット(約600枚コンポジット)、ガンマ補正
シーイング 8/10、透明度 3/5

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2007.06.03

木星2007.6.3

今日はシーイングが良かったのでがんばりました。
しかし、高度が低いので、ベランダの手すりにかぶってきてしまい、後半は写りが悪くなりました。

木星
撮影日: 2007年6月3日
撮影時刻: 1時22分、1時38分、1時54分、2時14分、2時30分、2時42分、2時55分
露出時間: 動画約30秒(30フレーム/秒)
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: タカハシCN212(カセグレン焦点)
カメラ: ニコンP4、MOV、デジタルズームx2、ニコン フィールド接眼レンズ DS40(約10mm、ボーグ アダプタ使用)
画像処理:コンポジット(約1000枚コンポジット)、ガンマ補正
シーイング 8-5/10、透明度 3/5

J20070603012919klrgb


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2007.05.24

木星2007.5.23

週末、天気が悪そうなので、思い切って平日に撮りました。
大赤班が見えています。
いまは、プラネタリウムソフトで大赤班の位置も忠実に再現してくれるので、計算しなくてすみます。
木星
撮影日: 2007年5月23日
撮影時刻: 0時21分
露出時間: 動画約20秒(30フレーム/秒)
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: タカハシCN212(カセグレン焦点)
カメラ: ニコンP4、MOV、デジタルズームx2、ニコン フィールド接眼レンズ DS40(約10mm、ボーグ アダプタ使用)
画像処理:コンポジット(約600枚コンポジット)、ガンマ補正
シーイング 5/10、透明度 2/5
J20070523002125


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2007.05.12

木星2007.5.12

さわやかな五月晴れだったので、期待したが、思ったよりシーイングが悪かった。
昨年現れた「中赤班」が上方(南)に見える。
だんだんシーイングが悪化して模様が写らなくなった。

木星
撮影日: 2007年5月12日
撮影時刻: 上から0時44分、1時30分、1時56分、3時05分
露出時間: 動画約20秒(30フレーム/秒)
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: タカハシCN212(カセグレン焦点)
カメラ: ニコンP4、MOV、デジタルズームx2、ニコン フィールド接眼レンズ DS40(約10mm、ボーグ アダプタ使用)
画像処理:コンポジット(約600枚コンポジット)、ガンマ補正
シーイング 4-2/10、透明度 4/5

J20070512004418
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J20070512030514

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2007.04.30

惑星写真

連休に入りました。
4/29は下の子の誕生日でしたが、とても良い天気でした。
この4月は悪天候が続きましたが、やっと晴れたかんじです。

土星と木星を写真に撮ってみました。
デジカメのクールピクス990がいよいよだめになってしまったので、かわりに、家にあるクールピクスP4を使ってみました。今回は動画撮影をしてみました。
この方法で30秒くらい録画すると900フレームの画像が撮れるので、これをコンポジットすると良質な画像になります。個々の画像はノイズまみれですが、コンポジットの改善効果が高いようです。

木星は南半球で撹乱が起きていて、複雑な模様をしています。


土星
撮影日: 2007年4月29日
撮影時刻: 19時24分
露出時間: 動画33秒(30フレーム/秒)
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: タカハシCN212(カセグレン焦点)
カメラ: ニコンP4、MOV、デジタルズームx2、ニコン フィールド接眼レンズ DS40(約10mm、ボーグ アダプタ使用)
画像処理:コンポジット(約900枚コンポジット)、ガンマ補正
シーイング 6/10、透明度 4/5

S20070429192411

木星
撮影日: 2007年4月30日
撮影時刻: 上から2時57分、3時46分、4時31分
露出時間: 動画33秒(30フレーム/秒)
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: タカハシCN212(カセグレン焦点)
カメラ: ニコンP4、MOV、デジタルズームx2、ニコン フィールド接眼レンズ DS40(約10mm、ボーグ アダプタ使用)
画像処理:コンポジット(990枚コンポジット)、ガンマ補正
シーイング 6/10、透明度 4/5

J20070430025750wlrgb


J20070430034602wlrgb

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2007.04.14

土星2007

今シーズンの土星です。
土星らしい輪の角度です。
クールピクス990がいかれてしまって、P4で撮っています。
マニュアル露出が無いので-2EVしましたが、まだオーバーです。
P5000欲しいな。

S200704142234


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2006.08.26

胎内星祭り

新潟県胎内市で行われた「胎内星祭り」へ行ってきた。
「天文ガイド」編集部が後援のイベントで23年目、昔、「星空への招待」というイベントが福島で行われていたが、その後を受けた形である。
胎内平には天文台、昆虫館、鉱石館などがあって、運動場やテニスコートもあるリゾート地のようになっているところで、その場にそぐわないような立派なホテルだった。
駐車場に出来た会場は、多くのテントが立ち、望遠鏡メーカー、販売店などが並んでいた。
客層はファミリー層が多く、小学生くらいの子供連れが多かった。一方、昔多かった学生やクラブ同好会という集団はあまりいなかった。このような年齢構成は世代間にむらが大きく市場としては好ましくない。我々の世代が子供たちに受け継ぐしか無いのか。

天候は快晴に恵まれ、天の川が良く見えた。今回は電車とレンタカーの為、双眼鏡とカメラだけで行ったが、双眼鏡ニコン7x50SPでじっくり見る星空は素晴らしかった。
ニコンD200をはじめて星野写真に使ったが、固定撮影でよく写る。たしかに赤い青雲は映らないが、雑誌に書かれていたほどノイズだらけではない。(ISO800)

20060825215552

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2006.06.25

木星

今年は五月晴れらしい晴れを見る事無く梅雨に入ってしまったようです。
梅雨の晴れ間から木星を見てみました。
J200706242046lrgb


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2006.03.04

土星の輪


s2006-03-04-1900


撮影日: 2006年3月4日
撮影時刻: 19時00分
露出時間: 1/4×約120枚(ISO200)
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: タカハシCN212(カセグレン焦点)
カメラ: ニコンE990、VGA、デジタルズームx2.6、ニコン フィールド接眼レンズ DS40(約10mm、ボーグ アダプタ使用)
画像処理:コンポジット(約120枚コンポジット)、ガンマ補正
シーイング 4/10、透明度 3/5


前回の土星の輪に比べると少し暗くなっているようだ。
前回の写真は土星が「衝」太陽と反対側に来た時のその日に撮影した物だが、
そのときは輪が明るくなる事が知られている。
「衝効果」というのだが、この写真がどこまで正確に明るさを表しているか不明だが
本体の明るさに比べて輪の明るさがどうか相対的に見てほしい。
今日は春先の陽気でシーイングも安定してきた。

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2006.01.29

土星

s2006-01-28-2242w-lrgb

2006年1月28日22時42分

土星が見やすくなってきました。真夜中に南中します。
土星という星は不思議な星で美しい輪がある惑星ですが、近年の観測で、木星型惑星の多くに輪があることがわかりました。しかしほとんど紐のような存在で、見えません。子供も描く土星の輪は、ちょうど今のような形ではないでしょうか。開きすぎず、狭すぎず。この輪はこれからだんだん狭くなって行きます。

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2005.12.10

去り行く火星

m2005-12-09-2132rw-lrgb

撮影日: 2005/12/9
撮影時刻: 21:32
露出時間: 1/30×約120枚(ISO100)
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: タカハシCN212(カセグレン焦点)
カメラ: ニコンE990、VGA、デジタルズームx4、ニコン フィールド接眼レンズ DS40(約10mm、ボーグ アダプタ使用)
画像処理:コンポジット(約120枚コンポジット)、画像復元、ガンマ補正など
シーイング 2/10、透明度 5/5

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2005.11.13

遠ざかる火星

もう木枯らしが吹いて、気流が荒れてきました。
火星も遠ざかって行きます。

撮影日: 2005/11/12
撮影時刻: 22:49
露出時間: 1/30×約120枚(ISO100)
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: タカハシCN212(カセグレン焦点)
カメラ: ニコンE990、VGA、デジタルズームx4、ニコン フィールド接眼レンズ DS40(約10mm、ボーグ アダプタ使用)
画像処理:コンポジット(約120枚コンポジット)、画像復元、ガンマ補正など
シーイング 2/10、透明度 3/5

m2005-11-12-2249kw-lrgb

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2005.11.03

火星

最接近をすぎた火星。
砂嵐が収まってきたようです。以前の写真に比べてみるとわかります。
いかがでしょうか。

撮影日: 2005/11/2-3
撮影時刻: 21:18、23:15、0:12
露出時間: 1/30×約120枚(ISO200)
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: タカハシCN212(カセグレン焦点)
カメラ: ニコンE990、VGA、デジタルズームx4、ニコン フィールド接眼レンズ DS40(約10mm、ボーグ アダプタ使用)
画像処理:コンポジット(約120枚コンポジット)、画像復元、ガンマ補正など
シーイング 3/10、透明度 3/5

m2005-11-02-2118kw-lrgb

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2005.10.29

火星接近と砂嵐

10月30日に最接近する火星。
今月は週末になると悪天候が続き、全く観測できなかったが、今晩は天気予報が外れて薄雲が広がったものの晴れていた。

先週から火星に砂嵐が起こっていて、太陽湖という地形周辺を覆い隠していたが、急速に移動していった。その光景を撮りたかったのだが、まだ少しその名残がある。

上の写真が10月28日21時15分の写真、下は10月1日4時の写真を参考に示している。ほぼ同じ地形が見えている。大きさの違いもはっきり。
小さくなった南極冠の下がかなり明るいのが判る。ここが砂嵐の終結しつつある場所で、右(西)にある目玉のような模様、太陽湖から移動して行ったものだ。
さらに左(東)側にも明るい帯が見える。これは報告が無いが、やはり砂嵐だろうか。
シーイング(大気の揺らぎ)が悪く、写りは悪いが、珍しい現象なので公開する。

撮影日: 2005/10/28
撮影時刻: 21:15
露出時間: 1/30×約130枚
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: タカハシCN212(カセグレン焦点)
カメラ: ニコンE990、VGA、デジタルズームx4、ニコン フィールド接眼レンズ DS40(約10mm、ボーグ アダプタ使用)
画像処理:コンポジット(約130枚コンポジット)、画像復元、ガンマ補正など
シーイング 2/10、透明度 2/5

m2005-10-28-2115kw-lrgb

m2005-10-01-0402kw-lrgb

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2005.10.02

火星接近中2005.10.1

火星が接近中です。
ここのところ、週末に晴れていれば火星を見ていますが、だいぶ近づいてきました。
8月からの写真は、すべて同じ拡大率で撮影していますから、大きさの変化が分かります。

撮影日: 2005/10/1
撮影時刻: 02:25、02:48、03:02、03:14、03:53
露出時間: 1/30×約130枚
撮影場所: 横浜市
望遠鏡: タカハシCN212(カセグレン焦点)
カメラ: ニコンE990、VGA、デジタルズームx4、ニコン フィールド接眼レンズ DS40(約10mm、ボーグ アダプタ使用)
画像処理:コンポジット(約130枚コンポジット)、画像復元、ガンマ補正など
シーイング 6-7/10、透明度 4/5

北極の雲の広がりが目立ちます。シーイングが短時間のうちに変化するが、太平洋高気圧の上端にあたり、比較的良好でした。

m2005-10-01-0225k-lrgb
m2005-10-01-0248k-lrgb
m2005-10-01-0302k-lrgb
m2005-10-01-0314k-lrgb
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2005.09.18

火星

撮影日: 2005/9/18
撮影時刻: 04:00
露出時間: 1/30(約140枚コンポジット)

望遠鏡: タカハシCN212(カセグレン焦点)
カメラ: ニコンE990、VGA、デジタルズームx4
その他撮影機材:ニコン フィールド接眼レンズ DS40(約10mm、ボーグ アダプタ使用)

コンポジット(約140枚コンポジット)、画像復元、ガンマ補正など

シーイング 6/10、透明度 3/5

コメント:雲のようなものが見えます。

m2005-09-18-0400w2-lrgb


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2005.09.11

火星

m2005-09-11-0202-04k-lrgb

夜中に目が覚めると、火星が良く見えていた。天気予報では曇りだったのだが。

撮影日時:2005年9月11日 2時02分〜2時04分、露出 1/15秒×約120枚
撮影機材等:タカハシ CN212(カセグレン焦点)、ニコン E990、VGA、デジタルズームx4、ニコン フィールド接眼レンズ DS40(約10mm、ボーグ アダプタ使用)
コンポジット(約120枚コンポジット)、画像復元フィルタ、ガンマ補正など
シーイング 5/10、透明度 2/5
風も強く、シーイングは悪かったのですが、短周期の揺らぎは少なかったようで、個々の画像は安定していました。このあと曇ってしまいました。


今日は投票日。結果は?

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2005.09.07

火星写真

m2005-09-03-k-lrgb

撮影日: 2005年9月3日
撮影時刻: 01:59-02:00/03:03-03:04/04:06-04:07
露出時間: 1/15   約100枚コンポジット
望遠鏡: タカハシCN212(カセグレン焦点)
カメラ: ニコンE990、VGA、デジタルズームx4
              ニコンフィールド接眼レンズ DS40(約10mm、ボーグ アダプタ使用)

画像処理:コンポジット(約100枚コンポジット)、画像復元フィルタ、ガンマ補正など
シーイング7/10、透明度2/5
眼視ではもっと良いシーイングと見積もったのですが、撮影画像は思ったより
揺らいでいました。

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2005.08.28

火星近づく

火星が近づいてきている。2003年に数万年に一度なんて言う最高接近したのだが、今回、10月に最接近するが、なかなかの準大接近である。

まだ8月なのでこれからだが、横浜では気流の良い時期は今なので、新しい望遠鏡鏡筒を使ってみた。

m2005-08-20-0123r-lrgb

撮影日時:2005年8月20日 1時52分〜53分、露出 1/15秒×約100枚
撮影地:横浜市戸塚区
撮影機材等:
タカハシ CN212(カセグレン)、ニコン E990(VGAサイズ、デジタルズーム×4)、ニコン フィールド接眼レンズ DS40(ボーグ アダプタ)
コンポジット(約100枚コンポジット)、画像復元フィルタ、ガンマ補正など
その他:シーイング4/10、透明度2/5

m2005-08-21-0215k-lrgb

撮影日時:
2005年8月21日 2時12分〜15分、露出 1/15秒×約200枚
その他:シーイング5/10、透明度2/5

撮影システムも変えて、いろいろ試しながら本番へ向かうことになるが、楽しみだ。

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2005.05.22

木星5/17

この日は久々に5月らしい晴天に恵まれた。
ここ数年、5月の天気が安定しない。さらに星を見ると上空の気流が荒れているのが分かる。昔はこの時期が一番安定して、1980年ごろに書いた木星のスケッチも4−5月が多い。
真夏の方が気流が安定するが、暑過ぎて地熱の放射も大きく意外に良くない。しかし、今は夏の方が良いようだ。
さらに、望遠鏡の口径が大きくなるとその実力を発揮できる日数が減少する。日本の場合、ジェット気流の影響でゆらぎが5秒をきることはまず無い。しかし望遠鏡の分解能は1秒以下なので、本来なら実力は発揮できないのだが、ゆっくりゆらぐ場合は、その瞬間に見える模様を積み重ねれば良い。人間の肉眼観測は自然とそういうことが行われてきたが、写真では難しかった。それがデジタル写真でパソコンを使えば100枚、1000枚のコンポジットが自動で出来るようになった。しかし、統計学上、枚数の平方根に比例して画質が向上されるので、理屈で行けば多くの枚数が撮れるビデオの方がデジカメより優れている。
だが、動画はデジタル圧縮をどこかで行っているので、素子の持つ解像度は発揮できていない。さらにビデオカメラのレンズはデジカメのレンズより品質が劣るので、コンポジット法では不利だ。また画像エンジンと呼ばれる画像処理もひとコマ撮りのデジカメの方が優秀だ。筆者はそこを狙って、今主流のWebカメラに対抗してデジカメでやっているのだが、日本の気流ではやはり枚数を稼ぐ方が画質改善効果は大きいようだ。

もうひとつは手軽さだ。筆者のシステムはバードウオッチングではやっている「デジスコ」システム(地上望遠鏡にデジカメを付け、手軽に超望遠撮影が出来る)の天体望遠鏡への流用であるので、冷却CCDやWebカメラのようにパソコンでの制御はいらない。(その方が便利な場合もあるが)

いまの天体観測は趣味としては「化石」化してきており、一部のマニア以外敷居が高い。小学生から楽しめる趣味にもう一度戻したいという高邁な、しかし身の程知らずな希望を持っているのだが。

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2005.05.05

木星5/4

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ちょっと多すぎますよね、木星。
分かっているけど・・。今試行錯誤中なのです。

ちょっと嗜好を変えてみたのが上の写真。横に並んでいるのは「ガリレオ四大衛星」です。
昔は露出の違う木星と衛星が一つの写真に写ると言うのは無かったのですが、今ではデジカメと画像処理ソフトで意外に簡単にできます。

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2005.04.24

木星4/23

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2005年4月23日21時11-13分


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2005年4月23日21時30-33分


画像処理も難しい。

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2005.03.21

木星(3/24画像差し替え)

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ここひと月、週末は雪が降ったりして、不安定な天候だった。息子の卒園式も雨になったが、三月も彼岸になって三連休はやっと安定してきた。それでも晴れたり曇ったり、気温が上下したりで、すっきりしない。やっと連休最終日は暖かになったが、すると、史上最大級の花粉が飛ぶ。

天文ファンにとって、春はやはり天候不安定で困ったものだ。以前にも書いたように春に大彗星が来ることが多いので(根拠は無いが)、そんなときはやきもきする。しかしそんな季節でも、冬眠の熊のように、心待ちにするのが「惑星マニア」だ。同じ天文ファンでもこの人種は、気流が安定する季節が活動時期だ。日本では春から夏の時期に当たる。また、空気の澄んだ山間部より、よどんだ都会部の方が気流が落ち着くので、遠出しなくても良い。だから普通の天文ファンとは行動パターンが違うのである。

実は筆者もこの人種に近い。学生の頃は、毎晩のように木星のスケッチをとっていた。都会暮らしで、車も無く、カメラも無い子供は、惑星観測が天文入門の入り口だった。

しかし、現実には分解能勝負の惑星観測には大口径天体望遠鏡が欠かせない。筆者は8cmニュートン反射で始めたのだが、当時、子供用の望遠鏡は5〜6.5cm屈折望遠鏡が主流だったので、その中では8cmは大口径だったのと、色収差の無い反射式だったのが幸いした。というのも5cmでは惑星の表面模様はほとんど見えない。10cmが一通りの観測が出きる最低ラインだ。

天文少年もやがて大人になると、より大口径を求めるようになる。筆者は10cm,16cmと大きな望遠鏡になって行ったが、それ以上は車に積めないし、置き場所にも困るので二の足を踏んでいた。そこに先日書いたように25cmが来た。

この望遠鏡はシュミットカセグレン式で、収差ではニュートン式に劣り、大きなもの好きのアメリカ人仕様なのだが、ベランダサイズの最大口径にはこの方式が一番向いている。

やっと気流の安定した晩に当たり、はじめて16cmを越える分解能を堪能できた。日本のようなジェット気流の下では、大口径の実力が発揮できる日はごく少ないのだが、せっかく木星が見えるこの時期に合わせて入手した望遠鏡なのでその実力を出せるようにしてやろうと思う。

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2005.02.12

天体望遠鏡

天体望遠鏡には、皆さんはどのような印象をお持ちだろうか。
このホームページの一番最初の記事が、同僚が初めて天体望遠鏡を買うと言う話だったが、新しい望遠鏡にはなにか特別な意味を感じてしまう。というのもこの高度な光学器械は、じつに「役に立たない」器械なのだが、しかし、人類が光学機器である望遠鏡を発明して、最も早い時期に行ったことは、敵を見つけることよりも、先に、星を見ることだった。

それは遠く目には見えないような先にある星に対する、好奇心からだったに違いない。その好奇心が、望遠鏡を見ると、疼くのだ。

筆者は、もう20年、同じ望遠鏡を使い続け、連れ合いよりも永い付き合いだが、訳あって、二号も入手することにした。それも中古で。

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ミード製、シュミットカセグレン25cm、LX200である。惑星観測用に大口径の望遠鏡が必要?になり、家庭の事情からあまり大型の望遠鏡は置けない為に、サイズ的に最大の望遠鏡を選んだ結果、カセグレン系、つまり、反射鏡で光線を折り返して、複鏡で再反射して、鏡筒長が半分以下になる、そういう形式の光学系になった。以前、同僚にアドバイスしたのもこの形式の望遠鏡だった。

しかも、自動導入の機能も持っていて、初期セッティングさえ出来れば、あとは楽が出来る。

インターネットで天体望遠鏡ショップをのぞいていたら、この中古品の販売を見つけて、衝動買いしてしまった。始め想定していた国産カセグレン系望遠鏡の鏡筒の予算で、口径が5cm大きい全自動の望遠鏡が入手できたことになる。素晴らしい買い物だ!

数日で宅配便が送られてきた。そのわくわくする感じは、小学校の時に初めて天体望遠鏡を買ってもらったときの気持ちと変わらない。しかしその大きさと重さにがく然とした。予想通り、家のベランダにおいても回転可能なサイズではあったが、そのヘッドの重さは約30kg。まあ登山ザックの重さを思えば、充分持てる重さと考えていたが、甘かった。背負うことの出来ないユニットを前に抱えるだけで腰をやりそうになる。二階に運ぶのも一人で出来ない。前の持ち主が手放したわけはこのためであったか。

もうひとつ、シュミットカセグレンが「じゃじゃ馬」と言われ、敬遠される理由は、極小鏡筒設計の為に、光軸が狂いやすく、また温度変化にも敏感なことである。この時期の寒さでは、長時間外に放置してからの観測になるが、木星の出が夜半なので、ちょうどよい。光軸はメーカーメンテナンスされており、極上の調整がされていた。

冬の寒さと、悪シーイングでなかなか真価が確認できていないが、雲間から木星、土星を堪能した。これから楽しみが出来た。

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「木星」
2005.2.12 2時35分
25cmシュミットカセグレンF10+N社7mm接眼レンズ+ニコンE990
1/4秒、150枚コンポジット、画像復元

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2005.01.12

マックホルツ彗星

今、マックホルツ彗星が地球に接近中である。
有名な「すばる」に接近して見えるので話題になった。
一般新聞にも写真が載ったので、写真で見た方も多いだろう。
しかし、実際に見ないと気が済まないのが「星屋」の常。
三連休の中日に、伊豆スカイラインの駐車場へ行って見た。

雪は無かったものの寒く、夜半まで雲がかかって、だめかなあ、と思っていた矢先、雲が流れて星空になった。
デジタル一眼レフカメラで彗星を撮影するのは初めてだが、強力な味方になりそうだ。
マックホルツ彗星は、イオンテールとぼやけたダストテールが出ているのだが、逆L字に見える。
肉眼でも頭だけは見える。
双眼鏡があれば横浜からでも見えるので、ご覧になっては。


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マックホルツ彗星と「すばる」
2005年1月9日23時23分
露出81秒 絞りF2 ISO800相当 S2pro+135mm/F2
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マックホルツ彗星
2005年1月10日0時02分
露出120秒  ISO1600相当 S2pro+MT160+レデューサー
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おまけで、星雲の写真も。

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M1「かに星雲」
2005年1月10日0時32分
露出203秒  ISO1600相当 S2pro+MT160+レデューサー
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M81+M82
2005年1月10日0時52分、55分
露出136秒、132秒合成  ISO1600相当 S2pro+MT160+レデューサー
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寒くて体はつらいが、気持ちの良い星空だ。

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2004.10.14

部分日食

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2004.10.14 東京西大井にて

関東はあいにくの天気だったが、今日、部分日食が日本で見られた。
わずかな雲の切れ間から、欠けた太陽がちょうどよく減光されて見えた。
皆既日食を見ると、部分日食では感激しないものだが;)、部分日食を見るのは久し振りだ。

会社のテラスから見たもので、仕事で使っているコンパクトデジカメで撮影した。
今日は午後から御前?会議だったが、こんなことをしていてリラックスしてできた。ということで。
これから忙しくなるが、この気持ちを忘れずに行きたい。

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2004.04.14

木星日記2

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2004年4月10日 23時51-56分
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2004年4月11日21時29分-32分
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2004年4月11日22時00分-02分

この木星の写真は、前回の時よりもシーイングが良い(8/10と見積もった)状態での写真なので、より細部まで写った。
下2枚は連続して撮った写真だが、ガリレオ衛星本体が2個、影が1個写っている。ちゃんと大きさを持った円盤像で写っているのがお分かりだろうか。フィルムではなかなかこうは写らなかったが、100枚コンポジット、画像処理で写ったもの。長年苦労してきたものとして、この写りは感涙モノである、というのは大袈裟か。

ちなみに、同じ画像を「アストロアーツ」という雑誌社のHPに投稿した。自分のHP以外に自分の写真が載るというのは、このHPは投稿写真は必ず載るのだが、気持ちが良いから不思議なものだ。

http://www.astroarts.co.jp/hoshinavi/digicam/nikon/coolpix990/25/index-j.shtml

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2004.03.14

木星写真日記

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2004年3月14日 0時51-55分  透明度2/5 シーイング6/10(この数分前後3/10)

今日は舞岡公園へ散歩で行ってみた。もう梅は終わりに近く、桜はまだだ。
この公園内に野鳥の観察をする淵がある。熱心な人がいて、いつも同じレンズがある。フィールドスコープと超望遠レンズが並んでいる。

この形式のblogというものは日記を公開するのに都合が良いらしい。自分は素人の日記を見て何が面白いのか、と思ってしまう方である。

しかし、日本の文学は歴史的に見て、なんとか日記から発祥しているし、女流文学などの日記はのぞき見に近い雰囲気が興味をそそるのかもしれない。

中学の時、夏休みの宿題でいやいや日記を書かされて、その日に起こったことではなく、思ったことを書いたら、えらく褒められて、教室の後に模範として閲覧された時には顔から火の出る思いだった。唯一、女の子から、見直したと言われたのは良かったが。

木星の写真も前回と違った角度で撮影できた。同じ写真だが画像処理で違った感じになってしまった。どちらが良いのだろう。

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2004.03.09

惑星写真3

さて、このようにして撮影した画像の一枚がこれ。

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露出がアンダーなのは、シャッター速度を少しでも上げたかったから。
さらにコントラストマイナス、エッジ強調無し、と素材性重視のためでもある。
しかし、この一枚ではレタッチしても模様もよく見えないし、ぼやけてみえる。
夏場のシーイングが良好なときは、もっとシャープに写るが、冬場では大気の揺らぎでどうしてもぼやける。
さらにノイズが乗っていて粒子が荒れて見える。
フィルム写真でも惑星写真で常用されるテクニック、「コンポジット」(多数のコマを一枚に重ねる)をここでも行う。
デジタルでは、自動で画像の重心を割り出して、各々の写真を重ねてくれる。

ソフトを使って重ねあわせた写真がこれ。

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デジタルコンポジットのソフトには「ステライメージ」、「Registax」(WindowsXP)「KeithsImageStacker」(MacOSX)といったアプリケーションなどがあるが、後2者は動画から静止画を作り出してスタックする機能を持っており、ビデオに便利だ。

さらに後2者には「ウエーブレット変換」「ラプラシアンピラミッドシャープ」という名称の”画像復元”機能がある。本質はよく分かっていないが、イメージとして、いろいろな大きさ、周期の「ゆらぎ」を収束させるものだ。
この機能は劇的で、先の火星大接近の時に普及した。
これと、トーンカーブ調整をした画像がこれ。

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普通はこれで終わりだが、小口径が大口径と対抗するために、さらに”画像復元”を行う。
ここでは「ステライメージ」の「最大エントロピー法」を用いる。これは最大エントロピーによるぼけの半径を想定して、逆変換をかける、というもので、試行錯誤しながら適したボケ半径を割り出す。
ただし、カラー画像にかけるのではなく、白黒画像に変換したものにかける。これはRGB各色のノイズ量が異なるため、一度、輝度だけの画像にするためである。

そうした画像がこれ。

20040228-jup12-kbw.jpg

さらにもう一二回、弱くした画像復元をかけると良い場合がある。
それがこれ。

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最後に、もう一度カラー画像に戻すのだが、これは「L*a*b合成」といって、変換した白黒画像をL=輝度画像とし、色画像は、変換前の画像を用いる。こうすると、解像度を生かしたまま色を乗せられる。
トーンカーブ調整も行って、完成する。

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以上が、火星以降、用いている筆者の惑星写真作成方法だ。
大口径望遠鏡には太刀打ちできないが、はやりのWebカメラには負けない画像が得られていると思う。
クールピクス990は現行4500になっているが、それももう2年前の製品だ。惑星用にこの種のデジカメの最新機種が欲しいところだが、最近のは高画素化が進んで、素材性にかけるデジタルカメラが多い。残念なことだ。

これから春にかけて惑星写真を楽しみたいと思う。

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2004.03.05

惑星写真2

まずは実際の撮影方法から、ご覧いただきましょう。

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これが我が愛機。もう20年連れ添っている。
高橋製作所製MT-160(16cmニュートン式反射)+90S赤道儀。
今では20cmが標準になったが、当時は大口径天体望遠鏡であった。
光学系は光軸も狂わず、なかなか優秀。気に入っていて、なかなかリニューアルとはいかない。

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ニュートン式反射望遠鏡なので横から覗く。その接眼部に接続金具で取り付けた、デジタルカメラ。
ニコンクールピクス990(1/2型300万画素CCD)である。
一見カメラに見えないが、「スイバル式」といって、光学系とカメラ部が回転する。
このカメラの優位点は、スイバル式なので液晶ファインダーが回転してみやすいことと、
レンズがズームも合焦も内部駆動なので、前にレンズが伸びてこないので固定しやすいこと。

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ケーブルレリーズで、本体に触れずにシャッターを切る。

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接続金具を外したところ。中に見えているのは、接眼レンズで、往年のニコンオルソ5mm。
この撮影方式は「コリメータ法」と言って、接眼レンズで平行光線を出し、無限遠に合わせたカメラレンズで撮る。

ここまではよく紹介されている方法で、珍しくも無いのだが、ここからがマル秘テクニック。;-)

16cm口径の天体望遠鏡は分解能が0.8秒角。
木星の直径は45秒角なので、112ドットあれば足りてしまう。実際はその倍の200ドットくらいあれば良い。(滑らかさも必要なので)
つまりVGA=640*480ドットの画面に1/3の大きさに映っていれば効率が良い。

一方、光学拡大率は低い方が良い。シャッター速度を少しでも速くして、ゆらぎの影響をなくしたいから。

そこで、デジタルズームを併用する。もともと300万画素もあるので、その中央部分だけを使ってVGA=640*480ドットを切り取れば良い。今回木星の場合、2.6倍デジタルズームを併用した。

シャッター速度は1/4秒(ISO200)。ここは大口径になればもっと速く切れるのだが、仕方のないところ。
撮影枚数は一度に50枚連写する。後で画像を重ね合わせてノイズを消すためだ。
本当はもっと枚数を稼ぎたいところだが、バッファメモリが満杯になって、書き込み終了までしばらく撮影できなくなってしまう。
この問題がないのがWebカメラで「動画」で撮ってしまい、後からフレーム毎の画像にして合成できる。これなら1秒に25フレームなのですぐ1000枚以上になる。
ところが「画像エンジン」はデジタルカメラの方が格段に良いし、小口径では光量不足なのでゲインを上げなくてはならず、ノイズが増す。
筆者は以上のような理由で、このシステムではデジタルカメラが向いていると考えている。

次回は撮影後の画像処理について・・。

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2004.02.29

惑星写真

今年は暖冬で、早くも春の気配が濃厚だ。
星の世界では、まだ冬の星座がきらめいているが、今年は、土星、木星、金星といった、惑星達の輝きも見られる。
太平洋岸の冬の気候は晴れて、星見には良いのだが、季節風が吹き荒れて、非常に気流がゆらいで、惑星のような細かい模様を見たい場合にはまったく不向きだ。だが、昨日の夜は朝方に雨の予報で、移動性高気圧の末端に関東地方が入ったので、こういうときは気流が安定する。それをねらって、火星接近以来久しぶりに惑星写真を撮ってみた。

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2004年2月28日

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2004年2月28日

この写真は木星で、縞模様に、真ん中上に見えるのが有名な「大赤斑」だ。昔は大赤班を見たくて小さな望遠鏡で見たがなかなか見えなかった。
木星は、学生時代、毎日のようにスケッチをとったものだ。今見返すと、稚拙さと緻密さが混ざったようなスケッチだが、貴重な記録になっている。が、日記のようになっていて、コメントを読むと赤面することもあって公開できない;)
今でも、惑星を見るという行為は若い頃の気持ちを取り戻す意味がある。

最近はデジタルカメラを使って、容易に惑星写真が撮れるようになった。フィルムカメラで悪戦苦闘していたのが嘘のようだ。しかしただ撮りっぱなしでは見られる写真にはならない。以降、ちょっとしたテクニックをご紹介する。(以下次号)

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2004年2月28日 土星

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2004.02.01

オリオン星雲

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星を見よう(2003)

火星大接近特集 2003.9
星を見よう 2003.10.6
甦れ! メキシコ皆既日食  2003.10.10
甦れ、過去の惑星写真  2003.10.12
オリオン大星雲の再現 2003.10.23 

下記参照。
星の家頁へ

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デジタルカメラで星雲(2003)

デジタルカメラで星雲

連休中、友人たちに誘われ、小淵沢辺りのとある河原でオートキャンプと相成った。気の置けない仲間であることから、ひとりでぼうっとする貴重な時間を持つことが出来た。川の音、風の音、炎の音を意識して聞くことで心を落ち着けたかった。

もうひとつの楽しみは、購入以来やってみたかった、デジタル一眼レフでの天体(星雲)撮影である。極軸のセット、天体の導入、構図の決定、ピント合わせ、と天体撮影の基本に苦労しながら、一方でデジカメの手軽さで、その場で結果を確認しながら修正していく。久々のこういった苦労も心地よい。

以下、下記参照。
星の家頁-星雲・星団

2003.5.3

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2004.01.31

プラネタリウム(2003)

プラネタリウム

池袋サンシャインシティのプラネタリウムが、閉館になるという情報を見ていたら、神奈川県立青少年センターのプラネタリウムも2月一杯で廃止されるというではないか。桜木町紅葉坂にある青少年センターは音楽堂や能舞台、図書館などの設備があるのだが、もともとその本館には科学展示コーナーがあり、プラネタリウム、アマチュア無線室、天文台がある。ここが3月から改装工事になり、これらの設備が廃止されるのだ。

筆者は小学校4年で、ここにプラネタリウムを見に連れていってもらって、小学五年、六年では、毎月友人と通った記憶がある。ここの解説員になりたかったくらいで、解説の内容も覚えていたくらい楽しみだった。展示コーナーでも、惑星の引力(同じ大きさの球が、各惑星上での引力によって質量が違う)や車のエンジン構造、ロボットなどが人気があった。天文台では木星の観測をして、もしかするとこの記憶が就職先まで決めることになったかもしれない。

名残を惜しんで、今日、30年ぶりに行ってみた。

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40年前に出来たプラネタリウムは、三代目。星の色は昔はなかった。渋谷にあった五藤プラネタリウムと同じ五藤光学製。

昔は投影時間には行列が出来て、次の回まで見られないこともあった。今回は空席も多かった。でも入場料大人100円、20歳未満50円、高校生以下無料!!。これで説明員が毎回肉声で解説するのだ。

 
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屋上の天文台は、ドームの中に口径20センチの屈折望遠鏡が入っている。この望遠鏡は五藤光学製だった。実は今までこの望遠鏡は日本光学製だと思っていた。今日初めて気がついたのだが、大きな;勘違い。

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今はみなとみらい地区を見下ろす位置にあるが、老朽化は激しく、古さは隠せない。
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でもなんだか特撮もののロケに使われそうな建物。

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このパンフレットを集めるのが楽しみだった。毎月プラネタリウムの解説テーマが変わるので、パンフレットも毎月変わる。改装計画時にはまだプラネタリウムの廃止は決まっていなかったようであるが、最後のパンフレットには「40年間ありがとうございました」も文字が。
ついつい感傷的になってしまうが、しかし、今回行ってみて、以前のような子供の活気がなく、これでは廃止もやむを得ないとの感想を持った。展示物が筆者の子供の頃のものまで置いてあるのは、ノスタルジックではあるが今の子供には古く感じるだろう。また横浜には横浜こども科学館があって、同様な施設でありながらプラネタリウムと別に入場料を取る。

青少年センターが、戦後の子供の科学教育を目的として、格安に提供していたわけだが、その使命は終わったということなのか。筆者の思いは、これからの日本の「復興」こそ今の子供たちにもっと科学的探求心を付けてもらいたい。公害、不況で日本での科学の威厳は落ちてしまったが、中国の台頭を目にし、そこの若者(単なる労働者ではない)のバイタリティ、科学的意識の高さを見ると、日本に対しては暗たんたる思いになる。今こそ子供に真の科学の魅力を感じさせるような施設が必要だと思うのだが。

2003.2.15

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天体画像処理ソフト(2002)

天体画像処理ソフト

天体写真は撮影技能が要求される分野の一つだ。星と言っても星野(せいや)なのか星雲なのか月なのか惑星なのか、狙う対象によって撮影機材から全部違うので、適切な機材の選定からはじまり、使いこなすのに何年もかかる。撮影時はピント、ぶれに気を使い(何せ超望遠レンズだ)、現像、プリントも増感処理など天文ならではの特殊処理が必要だ。

筆者の長年の天文分野は惑星・・といってもいいかな。特に木星は学生時代によくスケッチを描いていた。就職後、望遠鏡も大きくし、カメラも変えて、写真を撮ったが、これが良く写らない。眼視のほうがよく見えるのでまだまだスケッチの方が(正確さは欠くものの)上だった。

しかしデジタル写真の波は、一般よりも先に天体写真に訪れた。5年以上前から冷却CCDカメラが盛んになり、木星も眼視に迫る写真が撮られるようになった。

筆者は、ここだけの話(別にどうってことではないが)、フィルムスキャナと画像処理による日食写真を10年前に撮っているし、7年前には工業用ビデオカメラで月や木星を撮ったし、3年前デジカメも借用して真っ先に木星を撮った。試すのは天文趣味分野の中でも早かったほうだったが、ここ数年のデジタル写真の進歩は急速で全く追いつかない。

以下、下記参照。
星の家頁-木星・土星

2002年3月31日

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2002年3月20日土星食

3月20日土星食

1月に続いて、土星食が見られました。

今回は、20時頃の現象なので、前回のような苦労はありませんでしたが、急いで帰宅して準備をしました。自宅で見るので家族向けに、デジカメに液晶モニタ(ビデオカメラ)をつないでそこに映像を出して、同時に録画もしました。この方法はギャラリー向けには良い方法です。

ベランダからは北極星が見えないので、天体望遠鏡の極軸を正確に合わせる暇が無く、自動追尾が正確に出来なかったので、前回のようなパラパラ漫画には出来ませんが、ビデオがそれを補ってくれました。

横浜市戸塚は今回も土星が完全に隠されない境界域に入っていたので、月の凹凸のためにきれぎれに隠されたように見えました。デジカメの写真をよく見ると全てのコマに土星のほんの一部がかろうじて写っていました。

立て続けにあったのでありがたみがないようですが、実は大変珍しい現象です。

桜もほころんで、夜も寒くはなくなりました。もう春なのに。

以下、下記参照。
星の家頁-木星・土星


2002年3月20日

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土星食

土星食

さる2002年1月25日の未明、関東以西で土星食が見られた。実は昨年10月にも北日本で起きたばかりなのだが、そのときは雲が多く、見に行かなかった。今回はその代わりとなる、快晴に恵まれた。

しかし、真冬であるので寒さに耐えなくてはならない。さらに西空低空での現象なので西に見通しが良くなければならない。前日の同時刻に(仕事帰りではあったが)家の近所をうろつき、ちょうど月の方向が開けている場所を見つけておいた。

とはいえ真夜中の住宅地である。物音を立てないよう注意し、職務質問されないよう、防寒着もぼろではなく会社に着ていくコートを上に羽織った。結構気を使うものである。


以下、下記参照。
星の家頁-木星・土星

2002年1月31日

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しし座流星雨(2001)

しし座流星雨

今回のしし座流星群も前評判が高くなってしまい、そうなると空振りする、というジンクスもありますが、天文ファンの名に掛けても見なければ、という意地と勘?で、遠征を強行しました;)

大先輩と小先輩;)と三人で11月18日横浜17時発、湾岸経由常磐道を北上しました。事前天気予報では、南岸沿いが曇るとあり、伊豆方面の予定を急遽変更。日立北の海岸に着いたのが21時30分。しかしなんとべた曇り。なぜか常磐自動車道から雲が消えません。

ともかくここまで来て曇ってましたではすまされん、とさらに北上、雲の切れ目を狙っていわきの新舞子浜へ。ところがここでも雲とアベックに悩まされ、再度南下を決意、その先にある塩屋崎灯台の光を避けて小名浜近くの漁港に陣取りました。

これがまあ正解で、近くの自販機やコンビニの光もありながら、太平洋上は真っ暗、雲もいつしか消えて絶好の観望日和になりました。時は0時。気疲れした・・。しかし、百武の時といい、このめんつは天候には泣かされます。

はじめはデジカメで土星を撮るなど余裕かましてましたが、流れ星のたびに付近の人の歓声が上がり、その頻度が上がってきた11月19日午前1時ごろから、シャッターを開きはじめました。2時前ですでに1、2分に一個は流れ、予想よりピークが早いのかななどと言っていたこれは序の口。2時半頃からはオリオン座や北極星周辺に絞ってみても1分に10個以上流れました。もっとも写真に写るような明るいのはその数分の一ですが・・。最大の予報ピーク3時15分頃からは東に高く昇ってきたしし座の大鎌といわれるところにある放射点から流星が流れてくるのがわかります。

以下、下記参照。

星の家頁-しし座流星雨

2001年11月23日

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2004.01.28

木星食(2001)

木星食

「食」とは日食や月食のように何かに隠されていく現象であるが、「木星食」は月に木星が隠される現象である。太陽系の軌道面を公転している惑星なのだから頻繁に起こるような気がするが、木星食は日本全国で観測できるのは57年ぶり。もちろん初めて見る現象なので期待していた。

2001年8月16日午前3時に潜入、月齢25の月は東の空15度の低い高度である。幸い自宅付近に東の空が開けている場所があるので、そこで見る。しかし、事前準備は一時間前には始めたいがそのときはまだ月が昇っていないので方向が分からない。そこは星さえ出ていれば分かるのだが、当日はあいにく曇りである。方向どころか全く星が見えない。雲は動いており、ぽっかり晴れ間が見えるが、月が見えないまま午前3時になってしまった。今回の星食は潜入が月の明るい側でおこるので、写真写りも断然この方がいいのだが、かなわなかった。
落胆し、退却しようか迷っていたがその場で粘る。すると突然月が雲間に見えた。しかし木星は隠れた状態なので一見何の変哲もない。ともかく望遠鏡で月を捉え、今度は4時前の木星出現を狙う。だが雲は容赦なく月を隠し、また出るのを繰り返す。出現の写真が難しいのは、どこから出てくるのかわからないことだ。潜入なら両方見えているので構図も決めやすいのだが、出現は事前に狙えない。そこで低倍率に切り替えておくしかない。
出現予想時刻が近づくと雲が流れて月が見え出す。祈るように見ていると不意に明るい木星の光が見えた。あわててデジカメを接眼レンズに押し当て撮影。見る見る木星が出てくる。急いで高倍率接眼レンズに交換しデジカメを装着するが、一瞬見失う。次にデジカメの液晶ファインダーに捉えたときは木星はもう出てきてしまった。本当に一瞬の出来事。こうして57年ぶりという木星食は終わった。

すぐに厚い雲に覆われ月のそばに並ぶ木星や金星も見ることが出来なくなった。こうなると出現を見ただけでも運が良かったと言うことか。でも翌日の読売新聞夕刊に札幌で撮った見事な写真が載っているのを見ると悔しくなって、無理矢理合成写真を作ってしまった。

DSCN1935s.jpg
2001年8月16日3時56分 横浜市戸塚区

16cm反射望遠鏡+Or25mm+COOLPIX990(f=8.2mm) 1/2秒

DSCN1936p.jpg
右は木星の等倍切り出し画像。まだ半分欠けている。下にガリレオ衛星のひとつイオが見える。

本当はこんな写真が撮りたかった。ちなみに接眼レンズ2.5mmで同一縮尺。
DSCN1933uso.jpg

2001年8月19日

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2004.01.27

火星接近+異変(2001)

火星接近+異変

火星が南の空低くに見えています。6月22日に火星は準大接近をしました。火星はその公転軌道が楕円のため、地球に近づく「衝」のときにも、距離が相当違っています。2年2ヶ月に一回近づくのですが、次回2003年は理論上最接近の距離で近づく好条件でして、今回もまあ好条件になります。大接近は約15年毎に起こるのですが、前回1988年にはTP2415水素増感処理というフィルムで写したのですが、今回はデジカメで挑戦です。

梅雨時ということもあってなかなか透明度、シーイングが好条件での撮影は出来ていないのですが、そこそこ写っています。ところが7月に入ってから表面の模様が見えなくなりまして、気流のためかとも思ったのですが、どうもおかしいのです。ここまで模様が見えないのもめずらしい。インターネットなどで調べてみると、6/26頃発生した黄雲または砂嵐が火星全面を覆ってしまったのでした。以下の写真はそれを捉えたものです。

dscn1366s.jpg
火星接近中!

2001年6月26日23時06分

16cm反射+LV2.5mm+COOLPIX990(8.2mm) 1/2秒F2.5

この写真の左上が明るいのは南極冠なのですが、それだけではなくここから黄雲または砂嵐が発生したのです。ちょうど発生の瞬間の写真です。

DSCN1558s.jpg
2001年7月4日23時22分

16cm反射+LV2.5mm+COOLPIX990(10.2mm) 1/4秒F2.7

この前にも一回写真を撮ったのですがこの日は気流が悪く、そのために模様が見えないのだと思ったのですが、この日は中の下くらいの気流で、それでもここまで模様が見えないのは変だなと感じていました。それが実際に火星に異変が起きていたと言うことです。

実は僕が初めて火星大接近を見た1973年にも、この現象に遭遇していまして、今と違いそんなことは知らず、自分の望遠鏡では火星は見えないのだなあ、とがっかりしていました。今回もそうですが、初めて見る火星ならこののっぺらぼうでは失望してしまいます。しかし、非常に珍しい現象を見ているのですから、幸運とも言えるのですが。

 
DSCN1546s.jpg
7/4の月。

DSCN1590s.jpg
部分月食

2001年7月5日23時58分

16cm反射+Or25mm+COOLPIX990(9.9mm) 1/15秒F2.6

この写真はおなじみ、月食です。今回は部分月食でした。いつもなら皆既食でないものは見ないのですが、今回はこれを逃すと皆既月食は2007年8月まで、日本(特に東日本)では見られないので、無理してみました。月食って意外に珍しい現象なのですね。

以上、久々の天文ネタでした。

2001年7月7日、9日数字誤記訂正

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2004.01.23

デジカメで木星(2000)

久々に木星を見ました。この時期、夜半過ぎに東の空に昇ってくるのですが、10数年前にも、夏のこの時期によく見え、水素増感フィルムで写真を撮りました。
この時期は、特に熱帯夜で暑い無風の夜は、気流が安定していて木星のような分解能勝負の天体を見るのに都合がよいのです。だから本当は沖縄やハワイあたりがよいようですが。
で、今回はデジカメで挑戦しました。これなら良いかも。とりあえず、ご覧下さい。

ちょうど大赤斑に衛生の影が落ち、縞の微細構造が見えて揺らぎのない安定した大気で、望遠鏡の性能が上がったみたいでした。
で、990で木星を撮ってみました。

このためにビクセンの2.5ミリ高級アイピースを買っていたのだがこれが思いの外高性能。こんな短焦点でもロングアイポイントで見やすい。

990をマニュアルにセットし、絞り開放、シャッター速度1-2秒で撮ってみました。デジカメはその場で出来を確認できるので露出の失敗も恐れることなく、試行錯誤できるが、銀塩のときの勘で撮ると大体的中。

ホワイトバランスはオートだったが、結構色がころころ変わって困る。オートフォーカスは迷いながらもほぼ的中。すごい。ただ撮影時には液晶モニタが暗くて、広角にしないとよく見えない。

また反射望遠鏡のためか、画面中央に斜鏡の影らしきものが写る。アイピースが高倍率すぎるのか?困ったが、端の方のフォーカスフレームで撮影できた。990で良かった。

撮影結果は想像通り、いやそれ以上に良く写る印象。ノイズも目立たず、色もなかなか。冷却CCDは、惑星写真では不要という印象。

ということで自分の使用目的は達成できそうです。久々に土日休んでも徹夜じゃあ、疲れがとれないよ。

16cm反射望遠鏡(タカハシMT160)
2.5mm接眼レンズ(ビクセンLV2.5)
上のみエクステンダー(MTコレクターレンズ)使用
NikonE990(クールピクス990)
j00827-267s.jpg
2000.8.27 2:41
シャッター速度 2秒、絞り2.7 ズーム位置10.7mm+コレクタレンズ
j00827-304s.jpg
2000.8.27 3:57
シャッター速度 1秒、絞り2.8 ズーム位置11mm
2000年8月27日、28日追記

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皆既月食(2000)

皆既月食

2000年7月16日、見事な皆既月食が見られました。皆さん、ごらんになりましたか?
月食は日食よりも発生確率は低いのですが、日食が限られた地域でしか見られないのに対し、月食は夜、月の見えている場所であればどこでも見られるので、日食ほどありがたられませんが、今回のは理論値に近い皆既食の長さで、ゆっくりと皆既食が見られました。

月食開始が20時50分頃と、早かったので子供にも声を掛けて見せましたが、皆既の始まる22時までおきていることは出来ず、ビデオに撮った映像を今日になって見せました。便利になったものです。
今回は天体望遠鏡にデジカメ(借り物のクールピクス950)をつけ、撮影してみました。わざわざデジカメアダプタは用意していたのですが、(ビクセン製品なので当然ですが)ビクセンの大型アイピースでないと固定できず、手持ちで接眼レンズに押しつけて撮ることになりました。暗い皆既中はAFも働かず、ピントが液晶面でも分からないので、結局手ぶれとピンぼけの写真が多くできましたが、それでも手軽に良く撮れるな、という感想です。
ビデオカメラでも撮ってみましたが、これも手軽な割には良く写りますね。アニメーションなんかにしなくても動画が撮れる(当然ですが)ので、月食の進行を収めることが出来ました。

デジカメもビデオも昔は全く月食などを撮影することなど不可能でしたから、便利になったものですね。

今回撮った写真の一部です。(大きさが違うのはカメラのズーム位置が違うからでして、950の起動時に必ず望遠側になって、いちいち広角側にしなくてはならず、標準位置に復帰させる機能もないから不便です。)

DSCN0006s.jpg
DSCN0020s.jpg
DSCN0034s.jpg
DSCN0038s.jpg
DSCN0047s.jpg
DSCN0055s.jpg


2000年7月17日

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2004.01.19

デジカメと星-2(1999)

デジカメと星-2

冷却CCDカメラは天体写真分野を席巻したようになっていて、銀塩で残っているのは中判で広視野の星野写真くらいである。まだまだ銀塩にも価値があると信じたいがともかく雑誌に出ているほとんどがそうなのだ。

さて、惑星写真はかつてはTP2415に水素増感というフィルムが最も使われていた。これはコピー用超微粒子フィルムが赤外側に感度向上したものである。太陽光の反射光である惑星には好都合なわけだ。冷却CCDでは特に赤外側に感度が高いこと、階調が豊富なことが有利である。しかし惑星写真の場合、冷却CCDの冷却効果があらわれる1秒以上の露出は不要な場合が多く(この高感度が大気の揺らぎを受けず有利)全画素読み出しの普通のCCDデジタルカメラでも良いのではないか、というのが僕の考え。

また恒星のような点像と違って、惑星は強拡大で撮影するが、もともと惑星の直径が、大きい木星の場合でも45″程度で、口径15cmの望遠鏡の分解能は0.8″程である。分解能の定義は2つのエアリーディスクが近接して並んだ時の回折の第一極小が隣のピークと並ぶ時となっているが、早い話、その谷間がピークの85%になっているときである。この間隔にいくつドットが並べば違和感なく見えるか、というのがCCDで写す時の問題になる。

世間一般の経験的にSBIG社ST-6という冷却CCDカメラで写した木星は必要十分な解像度とするとST-6が375x242ピクセルであるから、(ST-6のCCDは780x488で2x2ピクセルを1ピクセルと扱っている)短辺方向の1/2程度に拡大しているとすると242/2=約120ピクセルとなる。1ピクセル=0.375″、0.8″間に2.13ピクセル並ぶことになる。ST-6は9万画素であるからデジカメの200万画素などは惑星に対しては過剰とも言える。しかし分解能に対し滑らかな画質のためには2.5ピクセルではこころもとない。せめてこの倍は必要ではないか。とすると40万画素。まわりくどい言い方になったが、長焦点強拡大撮影の場合は、望遠鏡の分解能から言って銀塩は無駄に粒子があって、CCD40万画素以上あれば十分と言える。

そうなるとデジカメと冷却CCDの戦い;)となるが、分解能はデジカメの圧勝だから観点として感度と階調性になる。話としては冷却CCDの量子化効率は50%、フィルムは0.8%程度で60倍とか、実測で10倍とかいわれている。ところがデジカメの感度はISO100程度と低い。冷却CCDとの差がなぜ生じるのかよくわからないが、ひとつは1/2インチサイズに200万画素を押し込んだため1ピクセルの大きさが小さいことが考えられるが、では35万画素のデジカメの感度がISO6000!という話も聞いたことはない;)。
また冷却CCDST-6は16bit65536階調に光量に対して正確に比例して反応する。もっともこのために解像度にくらべデータ容量が極端に大きくなるが。デジカメはCoolPix950でも白飛びがどうのとか言われるくらい意気地がない;)。ただこれはデジカメ内で画像処理してしまうためであろう。そもそもパソコンでは8bit(1色あたり)であるし、なまじ16bitなんて出すと、おそろしくねむい(コントラストのない)画像となる。一般写真であっても少しねむい方が後処理しやすいのだが、どこだかのフォーラムの自称大家;)がCoolPixの色は青いだのねむいだの言ってメーカーもそれに迎合したりするからまったく困ったものだ。
つまり今のデジカメはコンパクトカメラやレンズ付きフィルムのように初心者、無精者相手だから写真を趣味にしている人は手を出しにくい。デジカメも高級1眼レフタイプは生(RAW)データが出せるものも出てきたから楽しみではあるのだがいかんせん手が出る値段でない。

ということで惑星写真には今のデジカメはまだ不向きだと思う。が、CCDは惑星写真に適しているので今後に期待ですか。最後に今後出る一眼レフデジカメではCCDがAPSフィルム並みになったことはカメラレンズにとっては非常に良いのであるが、こと惑星写真では小さいCCDが有利である。それは望遠鏡の拡大率を低くできるので、実質の感度が上がったことになるからである。こう考えると一般撮影も考慮して、以下の仕様のデジカメが欲しい。

・レンズ交換可能、一眼レフマウント互換
・1/2インチサイズ、130万画素CCD(ほんとは50万画素で十分だけど一般写真が困るし;)
・生(RAW)データ出力可能、12bit以上の階調(PhotoShopはこれが限界なのだ。Winにはあるけど;(
・10万円以下(これ大事;)

今さらこんなの出すとこはないだろうなあ。図面描くからだれかつくんないかな;)

1999年7月12日、13日訂正

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デジカメと星(1999)

デジカメと星-1

天文ガイド8月号にデジタルカメラで星を撮るという記事があった。(Tもと君情報ありがと)前からデジカメで星が撮れるのかもくろんでいた僕としても興味があるところであったが基本的にはまあ想像通りだった。結論から言ってデジカメで撮れそうなのは月と惑星だ。

デジカメは、未だに方向性を探っている段階でこれから先どうなるのか、どうなるべきなのかわからない。撮影画像の利用方法と、画素数、レンズ性能、CCDの大きさ、値段などなど、どこに最適解があるのか模索することになるだろう。この件については前から興味のあるところであるが、おいおい考えをまとめていくことにして、とりあえず、天体写真で考えて見る。

一言で言って、僕が欲しいデジカメはレンズ交換のできるデジカメだ。これが一眼レフデジカメのことかと言うと必ずしもそうではない。なぜならデジカメは液晶によるファインダがついているので、レンズをとおした画像は確認できるからである。
なぜレンズ交換式かと言うと天体撮影用のためだ。天体撮影にもいろいろあるが特に天体望遠鏡にカメラを付けて撮るにはレンズが外れた方が良い。レンズ付きのカメラの場合、コリメート撮影法になるが望遠鏡の口径比とカメラの口径比を考えないとケラレが生じることがあり、撮影解像度もカメラレンズの影響を大きく受ける。単純に言えば撮影光学系は単純な程良い。それに天体望遠鏡の中心解像度はカメラレンズの比でない程良い。平坦性は劣るが。
こう考えると惑星は中心解像度重視なので天体望遠鏡に適し、星野、星雲は画面の角まで星の形が崩れては困るのでカメラレンズが適していることになる。実際星雲などを撮るには望遠鏡もカメラレンズに似た光学系の望遠鏡を使う。先にも言ったように今のデジカメは月、惑星に向いているから望遠鏡に付けたいわけだ。僕は知人からデジカメを借りて木星、土星を撮ってみてかなり良い感触を得ている。やはり前から惑星写真にはデジカメは使えると見ていた。このへんはCCDの画素数にもよるのだが、以下次号;)

1999年7月10日

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2004.01.15

アンドロメダ星雲

031019-m31pr-m.jpg

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